AFCチャンピオンズリーグ2020 グループリーグ
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第3節の一部の試合が消化された時点で新型コロナウイルス (COVID-19) 感染症による影響により日程が全て中断され[3]、日程とレギュレーションが大幅に変更された[4]。
抽選
抽選は2019年12月10日にマレーシア・クアラルンプールにあるAFCハウスにて行われた[5]。4チームずつ8つのグループ(西アジア地区:A-D、東アジア地区:E-H)に振り分けられた。同じ協会から進出するチームが同じグループにならないように抽選された。
具体的な振り分け方法は以下の通りであった[6]。
- 西アジア地区は、複数チームが参加することが決まっている4協会(アラブ首長国連邦・サウジアラビア・カタール・イラン)にポジションを割り当て、2協会について抽選が行われた。
- ストレートインが3チームいるアラブ首長国連邦はA1・B2・C3のポジションに入ることが決まっており、4チーム目が進出する可能性がある「プレーオフ1」勝者がD4に割り当てられた。
- 同じくサウジアラビアはB1・C2・D3のポジションに入ることが決まっており、4チーム目が進出する可能性がある「プレーオフ2」勝者がA4に割り当てられた。
- ストレートインが2チームいるカタールはC1・D2のポジションが割り当てられ、3・4チーム目が進出する可能性がある「プレーオフ3」および「プレーオフ4」勝者がA3及びB4に割り当てられた。
- 同じくイランはD1及びC4のポジションが割り当てられた(イランもカタールと同じプレーオフ3及び4に割り当てられている)。
- 残ったB3とA2のポジションにウズベキスタンとイラクのストレートインのチームを割り当てた。
- 東アジア地区は、3チーム以上が参加することが決まっている2協会(韓国・中国)の順序を決め、次に、この2協会と2チーム以上が参加することが決まっている2協会(日本・オーストラリア)を加えた4協会についてポジションを割り当て、2協会について抽選が行われた。
- まずストレートインが3チームいる韓国と中国の抽選を行い、先に決まった協会にE1・F2・G3のポジションを与え、4チーム目が進出する可能性がある「プレーオフ1」勝者(韓国)または「プレーオフ2」勝者(中国)のいずれかをH4に割り当てた。一方、後に決まった協会にはF1・G2・H3のポジションを与え、4チーム目が進出する可能性がある「プレーオフ1」または「プレーオフ2」勝者のいずれかをE4に割り当てた(実際には中国が先に決まってE1・F2・G3が割り当てられ、プレーオフ2勝者がH4に割り当てられた)。
- ストレートインが2チームいる日本は、G1・H2のポジションが割り当てられ、3・4チーム目が進出する可能性がある「プレーオフ3」及び「プレーオフ4」勝者は、最初の抽選で韓国が選ばれた場合はF4・E3に、中国が選ばれた場合はE4・F3に割り当てた。
- 同じくオーストラリアは、最初の抽選で韓国が選ばれた場合またはプレーオフ4勝者がE3に割り当てられた場合はH1・F3に、最初の抽選で中国が選ばれた場合またはプレーオフ3勝者がE3に割り当てられた場合はH1・E2のポジションが割り当てられた。
- 残ったポジションにタイとマレーシアを割り当てた。
カントリーポットの抽選結果が以下の通りである
地区 | ポジション | カントリー ポット |
---|---|---|
東地区 | E1, F2, G3, H4 | 中華人民共和国+(PO2勝者) |
F1, G2, H3, E4 | 韓国+(PO1勝者) |
括弧内の打ち消しされたクラブは抽選時のクラブである
地区 | グループ | 1 | 2 | 3 | 4 |
---|---|---|---|---|---|
西地区 | A | アル・ワフダ | アル・ショルタ | エステグラル (PO4勝者) | アル・アハリ (PO2勝者) |
B | アル・ヒラル | シャバブ・アル・アハリ | パフタコール | シャフリ・ホドロ (PO3勝者) | |
C | アル・ドゥハイル | アル・タアーウン | シャールジャ | ペルセポリス | |
D | セパハン | アル・サッド | アル・ナスル | アル・アイン (PO1勝者) | |
東地区 | E | 北京国安 | チェンライ・ユナイテッド | メルボルン・ビクトリー (PO4勝者) | FCソウル (PO1勝者) |
F | 蔚山現代 | 上海申花 | パース・グローリー | FC東京 (PO3勝者) | |
G | ヴィッセル神戸[注釈 1] | 水原三星ブルーウィングス | 広州恒大 | ジョホール・ダルル・タクジム | |
H | シドニーFC | 横浜F・マリノス | 全北現代モータース | 上海上港 (PO2勝者) |
大会フォーマット
各グループ内でホーム・アンド・アウェー2回戦総当たり(各チーム6試合)のリーグ戦を戦い、グループ内の上位2チームがラウンド16に進出する。勝ち点は勝利3、引き分け1、敗退0として計算を行う。
各グループで勝ち点が同点のチームが2つ以上ある場合は、以下の順に比較して順位を決定する(規則第10.5項)[2]。
- 当該チーム同士の対戦における、勝ち点の多少
- 当該チーム同士の対戦における、得失点差
- 当該チーム同士の対戦における、ゴール数の多少
- 当該チーム同士の対戦における、アウェーゴール数の多少
- 3チーム以上が該当し、1から4を適用しても特定のチーム間で差が生じない場合は、そのチーム間に (全ての順位が決まるまで)再度繰り返し適用する。それでも決められない場合は、下記6以降を適用
- 当該チームのグループ全試合における、得失点差
- 当該チームのグループ全試合における、ゴール数の多少
- ここまで参照し、それでも2クラブが差がつかず、さらにその両方が同じ試合会場にいる場合は、PK戦を行う
- 警告および退場処分になった回数をポイント化 (警告=1ポイント、2回目の警告による退場=3ポイント、いわゆる一発退場=3ポイント、警告に続いて退場=4ポイント)し、ポイントの少ない方を上位とする
- AFCランキング(国・協会別)の順位の高い方の所属チームを上位とする
その後、新型コロナウィルス感染症に寄る影響から、グループステージの残り試合及び決勝トーナメントをカタールでの集中開催方式での開催に改めたことから、アウェーゴールルールについては採用しないこととなった。
- ^ a b “AFC Competitions Calendar 2020”. AFC (2019年12月6日). 2020年1月24日閲覧。
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- ^ "East Zone teams agree to new dates" (Press release). AFC. 2 March 2020. 2020年3月7日閲覧。
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- ^ “イランの4クラブ、ACL出場拒否を示唆 国際試合禁止の報道受け”. AFPBB. (2020年1月21日) 2020年1月22日閲覧。
- ^ “AFC Statement”. AFC (2020年1月23日). 2020年1月26日閲覧。
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- ^ “AFC Statement on AFC Champions League Group Stage matches”. AFC. (2020年1月29日)
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- ^ “Meeting on AFC Champions League Group Stage matches to be held”. AFC (2020年2月2日). 2020年2月7日閲覧。
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- ^ “再開するACL不参加へ…神戸と同組のジョホールが発表「非常に残念に思う」”. ゲキサカ (2020年11月12日). 2020年11月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g “Latest update on AFC Champions League 2020”. Asian Football Confederation (2020年11月13日). 2020年11月13日閲覧。
- 1 AFCチャンピオンズリーグ2020 グループリーグとは
- 2 AFCチャンピオンズリーグ2020 グループリーグの概要
- 3 日程
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- 6 外部リンク
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