魔女の宅急便
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/11 12:22 UTC 版)
商標
まず、書籍の題号は、登録商標としては扱っていないため対象外である[27]。そして、特許庁では「魔女の宅急便」と「宅急便」を異なる言葉として扱っていて、「宅急便」はヤマト運輸(現:ヤマトホールディングス)が1979年4月27日[28]に、「魔女の宅急便」はスタジオジブリが1992年10月30日[29]にそれぞれ登録している。
また、タイトルが「ヤマト運輸の商標権に触れて問題になった」と一部で話題になった。原作者の角野栄子は「宅急便」を「普通名詞だと思っていた」といい、ヤマト運輸の登録商標だとは知らなかったためで、雑誌連載からの単行本化で第1巻の刊行時に、ヤマト運輸から「宅急便は登録商標だから使用禁止」とクレームが入ったものの「『魔女の』を冠した本なので問題はないということになり、一件落着しました」と後に角野は講演で明かしている[注 7]。アニメ映画版にはヤマト運輸が映画に協賛し製作委員会に参加した(アニメ映像をそのまま同社の広告・CMに起用した)ほか、実写映画版においてもヤマトホールディングスが特別協力に名を連ねた。
脚注
外部リンク
- 小説
- 映画
- ミュージカル
- ミュージカル「魔女の宅急便」オフィシャルHP(2017年版)
注釈
- ^ 第1巻10 - 11頁参照。なおキキの誕生日は2月2日であることが第5巻249頁で明らかになっている。
- ^ 第5巻第6-8章で実際に発生している。
- ^ 化学的に考えると、くしゃみを誘発するジフェニルクロロアルシン、ジフェニルシアンアルシンなどのいわゆる「くしゃみガス」の解毒剤と考えてもよい。
- ^ 第1巻114頁でキキがとんぼさんにこれら研究が絶対に成功しないことを裏付けるセリフを残している。
- ^ 第3巻313頁に進学先が、第4巻25・183頁に都市名とコリコからの方角が記載されている。
- ^ 角野は「タイトルと名前」そして「世界を変えないで下さい」と伝えていたものの、「(映画は)お話の筋がちょっと違うのでびっくりしました。私はもう少し可愛いラブストーリーになるかと思ってたんです」と述べ、「映画を見てから原作を読む方が凄く多くて、それはそれで良かったと思います」と振り返っている。-『週刊朝日』2019年7月19日号[5]
- ^ 金沢星稜大学 平成19年度11月2日開催、人間科学会発足記念講演会 角野栄子先生「魔法はひとつ」にて。[30]
出典
- ^ “「魔女の宅急便」初の実写映画化 ヒロインは武井咲“妹”の小芝風花”. スポーツニッポン. (2013年4月24日) 2013年5月9日閲覧。
- ^ 角野栄子ホームページ 魔女の宅急便コーナー
- ^ 福音館書店 みんなの人気者「魔女の宅急便」コーナー
- ^ 叶精二『宮崎駿全書』フィルムアート社、2006年
- ^ 構成・本誌:松岡かすみ / インタビュー:林真理子 (2019年7月13日). “『魔女の宅急便』角野栄子さんがジブリ版を見て思ったこととは〈週刊朝日〉”. AERA dot.. 株式会社朝日新聞出版. p. 1. 2022年10月23日閲覧。
- ^ “スタジオジブリ「魔女の宅急便」が舞台に 今冬ロンドンで公演”. 映画.com. (2016年8月29日) 2016年8月30日閲覧。
- ^ “上白石萌歌主演でミュージカル『魔女の宅急便』 「一緒に成長していけたら」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2017年2月10日) 2017年2月10日閲覧。
- ^ “「魔女の宅急便」6月に上演決定、キキ役は福本莉子・トンボ役に大西流星”. ステージナタリー (ナターシャ). (2018年3月31日) 2018年3月31日閲覧。
- ^ “3度目のミュージカル「魔女の宅急便」井上音生がキキ、那須雄登がトンボに”. ステージナタリー. 2021年1月16日閲覧。
- ^ a b c d e “Majo no takkyûbin (JA) [Original title]”. LUMIERE(リュミエール・データベース). 欧州オーディオビジュアル・オブザーバトリー. 2020年6月3日閲覧。
- ^ a b “Kiki's Delivery Service (2014)”. IMDb(Company Credits). Amazon.com. 2020年6月3日閲覧。
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- ^ 『キネマ旬報』2015年3月下旬 映画業界決算特別号、92頁。
- ^ a b 福田麗 (2013年5月8日). “実写版「魔女宅」キキ・小芝風花、批判に心境吐露…「悲しい気持ちになる事を書かれた」”. シネマトゥデイ. 2013年6月10日閲覧。
- ^ a b c d e f “実写『魔女の宅急便』おソノ役は尾野真千子 清水崇監督はオリジナル世界観に自信”. オリコン (2013年6月10日). 2013年6月10日閲覧。
- ^ “実写『魔女の宅急便』ジジ役は「けいおん」声優・寿美菜子!”. シネマトゥデイ (2014年1月16日). 2014年10月29日閲覧。
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- ^ a b 朝倉健人 (2013年4月24日). “実写映画版「魔女の宅急便」ヒロイン小芝風花、みなさんが想像する「キキ」とは違う…と展望明かす”. シネマトゥデイ. 2013年6月10日閲覧。
- ^ a b 市川遥 (2013年6月10日). “実写版『魔女の宅急便』おソノ役は尾野真千子!小豆島でロケ”. シネマトゥデイ. 2013年6月10日閲覧。
- ^ “清水崇監督、無謀と承知で『魔女の宅急便』にトライ!「なぜ、監督が俺?」” (日本語). MOVIE WALKER PRESS (2014年2月28日). 2022年11月5日閲覧。
- ^ a b c 市川遥 (2013年5月31日). “実写版『魔女の宅急便』キキのビジュアル公開!”. シネマトゥデイ. 2013年6月10日閲覧。
- ^ この段落の出典。壬生智裕 (2014年3月4日). “『ホビット』2014年洋画初のナンバーワン獲得!【映画週末興行成績】”. シネマトゥデイ. 2014年3月4日閲覧。
- ^ “実写版「魔女の宅急便」海外配給が決定 主演・小芝風花は感激の涙”. 映画.com (2014年3月1日). 2014年3月1日閲覧。
- ^ “第57回ブルーリボン賞が決定!佐々木蔵之介『超高速!参勤交代』が作品賞!”. シネマトゥデイ (2015年1月23日). 2015年1月23日閲覧。
- ^ “綾野剛、菅田将暉、小芝風花ら豪華集結「第24回日本映画批評家大賞」”. モデルプレス (2015年5月28日). 2016年3月20日閲覧。
- ^ 『魔女の宅急便』キキが17歳女子校生に とんぼとの“恋の行方”をアニメCMとして放送,ORICON NEWS,2017年6月19日
- ^ 藤本昇特許事務所
- ^ 登録番号 第1377677号
- ^ 登録番号 第2462634号
- ^ “人間科学会発足記念講演会 角野栄子先生「魔法はひとつ」(人間科学研究 創刊号) (PDF)”. 金沢星稜大学. p. 3 (2008年3月). 2022年10月23日閲覧。
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