高レベル放射性廃棄物とは? わかりやすく解説

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高レベル放射性廃棄物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:33 UTC 版)

高レベル放射性廃棄物(こうレベルほうしゃせいはいきぶつ、: High level waste, HLW)とは、使用済み核燃料の再処理における浸出廃液及び廃棄される使用済み核燃料、またはこれらと同等の強い放射能を有する放射性廃棄物を言う[1]


  1. ^ IAEAによる定義 Glossary(1988) に基づく。土井(1993) p.42
  2. ^ 土井(1993) p.42
  3. ^ TRU廃棄物は、半減期の長い長寿命核種(特に、マイナーアクチニド (MA) のネプツニウムアメリシウムキュリウムには、半減期が数万年に及ぶものもある)が含まれており、時間経過による減衰は考慮できないため、短寿命で放射線量の多い放射性物質の減衰を目的として、一定期間の管理を行ったうえで、人間界から隔絶するために地下深くに埋設して処分する地層処分が、主に関係する諸国で検討されている。
  4. ^ 核分裂生成物の30年減衰保管管理はコストがかかり、半減期の長い長寿命核種を数億年も管理はできないので、高速増殖炉/加速器駆動未臨界炉で中性子を当てて核分裂させ半減期の短い物質に変えて燃やしてしまう処理方法。 特に加速器駆動未臨界炉の場合、例えば80万kWの加速器駆動未臨界炉ではMAを60%以上含む燃料を装荷して、軽水炉10基分のMAを纏めて焼いて短半減期に変えてしまう事ができるため、有望視されて研究が急速に進んでいる。これを核種変換(消滅処理)という。
  5. ^ しかしながら、放射性廃棄物の最終的な処分対策・技術は必ずしも確立しているとは言えない状況であり、これは時として「トイレ無きマンション」などと表現される。だがこれに対しては、技術蓄積の無い計画初期の段階で最終処分技術まで確立すると言った事は非現実的であり、運用で技術を蓄積した末に最終処分技術が確立するのがむしろ当然であるとの反論もある。松岡理、1998、『新版 プルトニウム物語 プルサーマルをめぐって』、ミオシン出版 ISBN 4-88701-838-X
  6. ^ 高レベル放射性廃棄物の地層処分研究開発の重点項目とその進め方 (10-02-02-01)
  7. ^ 地層処分の背景(1999) 『まえがき』
  8. ^ 専門部会報告書(1997) p.3
  9. ^ 2014年11月22日中日新聞朝刊4面
  10. ^ フィンランドのエネルギー政策における原子力の役割
  11. ^ 『地下深く 永遠(とわ)に ~核廃棄物 10万年の危険~』 BS 世界のドキュメンタリー


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