白川ダム (山形県) 白川湖

白川ダム (山形県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/29 07:44 UTC 版)

白川湖

白川ダム管理支所から望む。

白川ダムによって出現した人造湖は白川湖(しらかわこ)と命名された。総貯水容量は50,000,000トンで置賜地域では随一の規模を誇る。白川湖周辺は四季折々に様々な風景を見せる他、様々なイベントが行われている。こうした開放事業は1994年(平成6年)に当時の建設省が「地域に開かれたダム事業」をダム管理の主要業務の一つとして定めたことによるものであるが、白川ダムの場合はこうしたイベントの定期開催などが功を奏して2003年(平成15年)国土交通省が調査した「ダム・ダム湖利用実態調査」では年間35万人の観光客が訪れていることが判明。日本にある国土交通省直轄ダムの中でも第九位の観光客数となり、県南地域の観光地として成長した。

毎年4月上旬にはオオヤマザクラが湖岸に咲き誇り、雪を被った飯豊山地とのコントラストが美しい。5月初旬には「全国白川ダム湖畔マラソン大会」がダムサイトを発着点として行われる。3km・5km・10kmの3コースがあり例年1,000~2,000人が参加する。またこの頃は雪融け水をダムから放流する風景も見られ、豪快な放流を堪能する事が出来る。

夏になると7月下旬には「SNOWえっぐフェスティバル」が白川ダム湖畔公園で実施される。『真夏の雪の祭典』としても有名で、夜には白川湖畔で花火大会も行われる。秋には10月下旬頃の紅葉が見頃で、冬には白川湖の結氷が見られる。

白川湖の水没林

白川湖の水没林

5月にかけて雪解け水を下流域の田植えに向けダム湖に雪解け水を貯水する期間、ダム湖の水位は満水となる。これにより岸辺に生えているシロヤナギの根本が沈み、芽吹いた新緑の葉が水面に映り込んだ景観が現れる。季節的にも湖面に朝靄が発生しやすく、より幻想的な姿を見せる。白川湖が満水となり、木々が芽吹く4月中旬から、放水が始まる5月中旬までの約1カ月しか見る事ができない。5月中旬の放水が始まると水位が下がり見ることができなくなる。[1]

見頃となる4月中旬から5月中旬は交通渋滞対策のため白川湖岸公園内に臨時駐車場が設けられる。

周辺施設

  • 白川温泉 白川荘
  • コテージ村 木湖里館
  • 白川ダム湖畔公園
  • 白川湖畔オートキャンプ場
  • 流の森センター

ダムへは米沢市より国道113号小国町方面へ向い、飯豊町手の子地先で県道に入り直進する。交差点付近に白川ダムの案内標識板が設置されている。




「白川ダム (山形県)」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「白川ダム (山形県)」の関連用語

白川ダム (山形県)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



白川ダム (山形県)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの白川ダム (山形県) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS