大山観光電鉄大山鋼索線
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車両
2015年(平成27年)まで約50年間使用された車両は「たんざわ」号、「おおやま」号の2両であった[3][17][18][13]。2005年(平成17年)10月に最終の車両塗装デザイン変更と改装を行った[1][13]。老朽化に伴う設備交換で2015年5月17日をもって運行を終了した[3][17][13]。「たんざわ」号の車体は千葉県いすみ市の「ポッポの丘」で保存展示されている[21]。
2015年10月1日に新造車両が運行を開始した[19]。デザインは小田急ロマンスカーVSE・MSEや、箱根登山鉄道(現:小田急箱根)のアレグラ号のデザインを手がけた岡部憲明アーキテクチャーネットワークが担当[20]。製造は小田急エンジニアリング、川崎重工業、大阪車輌工業が担当した[20]。車体色はブリリアント・グリーンを基本とし、1号車はゴールド、2号車はシルバーの固有色が前面と側面に配されている[20]。「大山の特色ある眺望・景観を取り込んだ展望車両」というコンセプトで、山下側に展望席が設けられ、前面から屋根まで連なる大型曲面ガラスが採用されている[20]。また車内照明や放送装置の電源用にリチウムイオン電池を搭載。剛体架線でリチウムイオン電池を充電する駅構内以外は、眺望を阻害していた架線を撤去した[20]。
- ^ a b c d e f g h i j k l “会社概要”. 大山観光電鉄. 2012年10月25日閲覧。
- ^ けいてつ協會『知られざる鉄道』JTB、1997、p.184
- ^ a b c d “大山ケーブルカー、50年分のありがとう 新型車両は10月から”. 朝日新聞(朝日新聞社). (2015年5月18日)
- ^ a b c d e 国土交通省鉄道局監修『平成18年度 鉄道要覧』電気車研究会・鉄道図書刊行会、2006年、p.184
- ^ a b c d 和久田康雄『私鉄史ハンドブック』電気車研究会、1993年、p.81
- ^ 今尾恵介『日本鉄道旅行地図帳』4号 関東2、新潮社、p.44
- ^ a b 1951年の運輸審議会にて免許「運輸省告示第36号」『官報』1951年3月3日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b 「鉄道免許状下付」『官報』1927年9月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 日本全国諸会社役員録。 第39回(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1931年8月10日(国立国会図書館デジタルコレクション)距離は官報による。
- ^ a b 「鉄道免許取消」『官報』1937年9月18日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 岸田 (2015)によれば2月11日
- ^ a b c d e 岸田法眼 (2015年6月1日). “フォーエヴァースペシャル2015-鉄道車両の引退が相次ぐIII-”. Yahoo!ニュース(個人). オリジナルの2015年6月2日時点におけるアーカイブ。 2015年6月5日閲覧。
- ^ 大山参りのケーブルカー 急停車、12人がけが『朝日新聞』1977年(昭和52年)3月14日朝刊、13版、23面
- ^ 10月から全駅名が変更 - タウンニュース 伊勢原版、2008年9月12日号
- ^ a b “大山ケーブルカー、きょう2日運行再開、阿夫利神社節分祭は予定通り/伊勢原”. 神奈川新聞. (2012年2月2日) 2012年2月3日閲覧。
- ^ a b c 長真一(2015年5月20日). “大山ケーブルカー:旧型車両が最終運行 9月末まで運休”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ a b 『「大山ケーブルカー」長期運休のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)大山観光電鉄、2015年1月29日。 オリジナルの2015年5月24日時点におけるアーカイブ 。2015年5月25日閲覧。
- ^ a b 倉持裕和 (2015年10月2日). “神奈川)大山ケーブルカーに新型車両登場 駅で出発式”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). オリジナルの2015年10月3日時点におけるアーカイブ。 2017年5月22日閲覧。
- ^ a b c d e f 『「新型大山ケーブルカー」デザイン決定!』(PDF)(プレスリリース)大山観光電鉄、2015年3月24日。 オリジナルの2015年5月13日時点におけるアーカイブ 。2015年5月25日閲覧。
- ^ ポッポの丘案内
固有名詞の分類
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