大乱闘スマッシュブラザーズX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 03:48 UTC 版)
音楽
本作の主な特徴の1つとして、非常に豪華な音楽スタッフが挙げられる。『X』の情報の公開を開始して間もない2007年5月後半に、本作に参加する38人ものゲーム音楽作曲家が公開[33]され、その豪華さが強調されている。これ以前にも、「速報スマブラ拳!!」のアンケートのお題として「使用して欲しい音楽」が募集されるなど、本作が音楽についてさらに力が向けられることが示唆されていた。
本作に参加する音楽スタッフは、過去の『スマブラ』シリーズと同じように、本作で使用される過去の任天堂とゲストキャラクター出典のゲームで使用されていたBGMの編曲を担当する。BGMは原作ゲームの一曲をアレンジしたものから、複数の作品のBGMをメドレーにしたものまで様々。また、収録されているBGMの中にはファミリーコンピュータ音源などで作られた原作ゲーム中で使われた原曲が使用されていることもある。これらの曲の編曲は、事前に使用する曲を決めた後に早い者勝ちで編曲者が好きな曲を編曲するという方式であった[34]。この結果、『ゼルダの伝説』のテーマ曲などの有名な曲は恐れ多くて最後まで残っていたという。
これらのBGMの中心に立つ本作のメインテーマは植松伸夫作曲によるもので、様々な曲調にアレンジされ作中の随所で使用されている。一部の音楽の編曲にはオーケストラが使用され、メインテーマのオーケストラアレンジには桜井ディレクターによってラテン語の歌詞がつけられており、歌唱にはテノールのパートに錦織健、ソプラノのパートに高橋織子が参加している。
植松以外にも本作に深く携わった存在として、本作に多くの編曲を提供したという点で酒井省吾、石坂健太郎、高濱祐輔などが挙げられる。また、編曲に加えて、効果音などSEの作成はハル研究所およびゲームアーツの音楽スタッフが手がけた。
非常に多くの作品の音楽を使用し、しかも様々なゲーム音楽家に編曲を依頼していることから、本作で使用されている音楽に関する権利関係は非常に複雑なものとなっている。これはサウンドテストや公式サイト『スマブラ拳!!』の楽曲視聴ページにおいて、BGM一曲一曲に関する権利の帰属先が明記されていることからもうかがえる。
サウンドテストで聴くことのできる曲は最大258曲だが、一部音楽はサウンドテストでも聴くことができず、ゲーム中に使われているBGM数はそれよりもさらに多い。
- ^ “株主・投資家向け情報:販売データ - 主要ソフト販売実績 Wii用ソフト”. 任天堂. 2023年12月2日閲覧。
- ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、187頁。ISBN 978-4-902346-47-3。
- ^ 「任天堂カンファレンス 2007.秋」における岩田の講演 より
- ^ “社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』 vol.1 はじまりは2005年のE3 2. はじまりは2005年のE3”. 任天堂株式会社 (2008年1月30日). 2011年10月6日閲覧。
- ^ “社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』 vol.1 はじまりは2005年のE3 3. オフィス探し。スタッフ探し”. 任天堂株式会社 (2008年1月30日). 2011年10月6日閲覧。
- ^ 『桜井政博のゲームを作って思うこと2』P211。
- ^ a b “社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』 vol.5 さまざまな新要素 1. 最後の切りふだ”. 任天堂株式会社 (2008年1月30日). 2011年10月6日閲覧。
- ^ 澤村信,朽木海 (2006年11月9日). “さわれば違いがわかる 任天堂「Wii」--Xbox 360、PS3、Wiiの違いを探る 第3回(最終回)”. デジタル製品特集. CNET Japan. 朝日インタラクティブ. 2021年2月11日閲覧。
- ^ アンケート集計拳!! 1999年6月1日
- ^ Game Developers Conference 2008現地レポート 2008年2月24日
- ^ HIDEOBLOG HIDECHAN!Radio 第60回
- ^ sickr. “Sonic set to appear in Smash Brothers Brawl”. Wiispot. 2006年12月25日閲覧。
- ^ オールスター(『スマブラ拳!!』2008年4月2日)
- ^ 速報スマブラ拳!!、2001年7月17日
- ^ 2008年ニンテンドードリーム4月号『スマブラ談X』より
- ^ a b c d 2008年2月29日ファミ通増刊号『直撃!!桜井政博さんインタビュー新規キャラクターについて聞く後編』より
- ^ 他の作品からデータを流用することでのキャスト出演のこと。
- ^ a b 電撃PlayStation 2008年3月28日号「ターゲット・ロックオン!! オレ、知らない間に参戦していました(笑)」より。詳細は、緑川光、マルス (ファイアーエムブレム)を参照。
- ^ シークは『トワイライトプリンセス』の開発中に考案されていたものを元にしている。
- ^ Nintendo DREAM』2017年5月号「萩道彦さん 川出Pとの熱闘と『FE』への想いを語る」P44。
- ^ “社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』 vol.3 「対戦」と「共闘」と「共有」 3. ステージづくり”. 任天堂株式会社 (2008年1月30日). 2011年10月6日閲覧。
- ^ 地下面は未収録。
- ^ 『マリオカート8』をモチーフとした同名のステージが存在するため、ステージ名が「マリオサーキット(X)」に変更されている。
- ^ 有料追加コンテンツとして登場(大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U:有料追加コンテンツ配信!! より)。
- ^ 週刊ファミ通 2014年11月27・12月4日合併号「桜井政博のゲームについて思うこと」より。
- ^ 桜井ディレクターがゲーム雑誌『ファミ通』で連載しているコラム記事「桜井政博のゲームについて思うこと」より。
- ^ 前作『DX』ではイベント戦ごとの難易度調整ができず、一部のイベント戦では理不尽なほど恐ろしい難易度を誇るものがあったが、今作では初心者でも全イベント戦を比較的容易にクリアしやすくなった。
- ^ a b c “社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』 vol.4 『亜空の使者』”. 任天堂株式会社 (2008年1月30日). 2011年10月6日閲覧。
- ^ a b 『桜井政博のゲームを作って思うこと2』P137。
- ^ a b Ryan Dinsdale (2023年11月11日). “スマブラの参戦ムービーをゲーム途中に挟まなくなったのはリークが原因 桜井政博が明かす”. IGN Japan. 2023年11月13日閲覧。
- ^ スマブラ拳!! 2007年8月3日
- ^ “社長が訊く『大乱闘スマッシュブラザーズX』 vol.5 さまざまな新要素 3. フィギュアとシール”. 任天堂株式会社 (2008年1月30日). 2011年10月6日閲覧。
- ^ スマブラ拳!! 2007年5月22日、これに加えメインテーマなどを担当した植松伸夫がいる。
- ^ ニンテンドードリーム2010年5月号
- ^ 日本ゲーム大賞2008 受賞作品詳細『大乱闘スマッシュブラザーズX』
- ^ en:Super Smash Bros. Brawl#Reception and legacy
- ^ a b 電子書籍の発売日。
- ^ 電撃PlayStation 2008年3月28日号、Vol.414、緑川光のコラム「ターゲット・ロックオン!! オレ、知らない間に参戦していました(笑)」より。
固有名詞の分類
Wii用ソフト |
アバター THE GAME 戦国BASARA 大乱闘スマッシュブラザーズX 中華大仙 ワールドサッカー ウイニングイレブン 2011 |
任天堂のクロスオーバー作品 |
マリオバスケ 3on3 マリオカート アーケードグランプリ 大乱闘スマッシュブラザーズX マリオ&ソニック AT 北京オリンピック ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ |
大乱闘スマッシュブラザーズ |
大乱闘スマッシュブラザーズX ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ 大乱闘スマッシュブラザーズDX |
- 大乱闘スマッシュブラザーズXのページへのリンク