三野郷 三野郷の概要

三野郷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/29 08:50 UTC 版)

概ね八尾市福万寺町福万寺町北福万寺町南上之島町北上之島町南福栄町上尾町、東大阪市花園西町花園本町花園東町玉串町西玉串元町玉串町東の各町丁に相当する。

旧村域が南北に長く、自治体成立以前は市場、福万寺、上之島、玉井新田の4か村があった。市場村はさらに花園と玉串の集落に分かれていた。市場村、玉井新田は岩田村(→玉川町)や吉田村(→英田村)との結びつきが強く、福万寺村、上之島村は八尾中野村(→八尾町)や万願寺村(→高安村)との結びつきが強かった。そのため、他の市町村との合併時に市場村、玉井新田は河内市となり、福万寺地区、上之島地区が八尾市と合併した。

現在の行政における地域区分では、東大阪市においては旧河内市に相当する中部、八尾市においては山本地域に含まれ、三野郷の名が用いられることはない。

歴史

みのごうむら
三野郷村
廃止日 1955年1月15日
廃止理由 新設合併
盾津町玉川町英田村三野郷村若江村河内市
現在の自治体 八尾市東大阪市
廃止時点のデータ
日本
地方 近畿地方
都道府県 大阪府
中河内郡
市町村コード なし(導入前に廃止)
総人口 5,892
国勢調査1950年
隣接自治体 八尾市
中河内郡玉川町、縄手町、英田村、若江村、高安村
三野郷村役場
所在地 大阪府中河内郡三野郷村大字福万寺
座標 北緯34度38分10.5秒 東経135度37分40.2秒 / 北緯34.636250度 東経135.627833度 / 34.636250; 135.627833 (三野郷村)
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近代以前

日本 > 畿内 > 河内国 > 河内郡 > 市場村福万寺村上之島村
日本 > 畿内 > 河内国 > 若江郡 > 玉井新田
古代においては、河内の豪族で、渋川郡、若江郡、河内郡高安郡の広範囲を支配していた美努連(三野縣主)の本拠地であった。三野縣主は大和朝廷に属する下級組織とされ、朝廷の使者として唐や新羅など諸外国との交流を行った。

中世には宇治平等院が支配する荘園となり、玉櫛庄とよばれた。

江戸時代には狭山藩をはじめ、いくつかの所領に分かれ支配された。1704年に大和川の川違えが行われて玉櫛川跡地は玉井新田として開発された。

近代以降

日本 > 大阪府 > 中河内郡 > 三野郷村

  • 1889年4月1日に各村が合併して三野郷村が成立。
  • 1955年1月15日に玉川町盾津町英田村若江村と合併して河内市の一地域となり、中河内郡を離脱。
  • 1955年2月1日に福万寺地区、上之島地区が分かれて八尾市と合併。

地理・交通

地域内は概ね平坦である。西を玉串川が南から北へ流れ、中央部の第二寝屋川に合流する。第二寝屋川は上流の恩智川、下流の寝屋川の治水対策として昭和40年代に新たに開削され、三野郷地域を完全に二分してしまい、現在は東大阪市と八尾市の境界となっている。玉串川はここで途切れるが、かつてはさらに北へ旧村域を縦断していた。八尾市域の東側を恩智川が流れ、福万寺地区北東部から第二寝屋川が分岐している。

かつてこの辺りは農業地であったが、現在は東大阪市域は概ね住宅地、八尾市域は住宅地、工業地、農地が混在している。

地区内に鉄道は無く、花園本町の北すぐに近鉄奈良線河内花園駅が、花園東町の北すぐに東花園駅がある。両駅は吉田1丁目、5丁目(旧吉田村→旧英田町)所在。

道路は主要地方道が東西に府道大阪東大阪線が、南北に府道八尾茨木線が通っている。八尾茨木線は旧花園集落内を通り、幅員の狭い一方通行のある事実上の生活道路である。

山本駅前 - 花園駅前間を結んでいる近鉄バスが地域内を縦断する形で通り、市境付近にその名を冠した三野郷バス停が存在する。山本駅前 - 東花園駅前(2019年10月までは瓢箪山駅前)間を運行するバスが上之島、上尾町地区を通り、こちらは概ね20分間隔で運行されている。


  1. ^ 旧・三野郷村域に若江東町一・二・四・五丁目の各一部(旧・若江村)を加えた地域。


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