ローマ帽子の謎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/16 00:18 UTC 版)
特徴
- 「モンティ・フィールドを殺したのは誰か」として、物語の冒頭に被害者・探偵を含め40人にも及ぶ容疑者リスト[3]を載せている。
- 第一作ということもあり、エラリーが単独で活躍することの多い中期以降の作品と異なり、父親のリチャード・クイーン警視が積極的に捜査を進めるなど、強い印象と存在感を示している。
作品の評価
日本語訳書
- 『ローマ帽子の謎』 井上勇訳、創元推理文庫、1960年 ISBN 978-4-48-810405-4
- 『ローマ帽子の謎』 中村有希訳、創元推理文庫、2011年 ISBN 978-4-48-810436-8
- 『ローマ帽子の秘密』 宇野利泰訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、1982年 ISBN 978-4-15-070133-8
- 『ローマ劇場毒殺事件』 石川年訳、角川文庫、1963年
- 『ローマ帽子の秘密』 越前敏弥訳、青木創訳、角川文庫、2012年 ISBN 978-4-04-100256-8
備考
- 本作の前書きによると、この話は過去の事件の後日談であり、エラリーはこの時点で結婚してイタリアに住んでいることになっているが、後の作品ではエラリーは中年になっても独身でニューヨークに住んでいる。
脚注
- ^ ただし、「ローマ」はイタリアの首都名であって国名ではなく、原作に国名が付いていない『ニッポン樫鳥の謎』を除いて、「国名シリーズ」で唯一、作品発表時に国名が付いていない作品である。なお、古代ローマや18世紀(ローマ共和国 (18世紀))・19世紀(ローマ共和国 (19世紀))には「ローマ」が国名として用いられる時期があったが、本作が発表された1929年には国名に「ローマ」が付く国は存在しない。
- ^ 『ローマ帽子の謎』(井上勇訳、創元推理文庫、1960年)37頁
- ^ 『ローマ帽子の謎』( 中村有希訳、創元推理文庫)では「登場人物目録」と題し、3ページにわたる登場人物一覧が作者自身により記されている。
- ^ 1980年創立の日本国内のファンクラブ、2012年時点で会員は150名。http://www006.upp.so-net.ne.jp/eqfc/
- ^ 『エラリー・クイーン Perfect Guide』(ぶんか社、2004年)
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