ローマ帽子の謎 特徴

ローマ帽子の謎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/16 00:18 UTC 版)

特徴

  • 「モンティ・フィールドを殺したのは誰か」として、物語の冒頭に被害者・探偵を含め40人にも及ぶ容疑者リスト[3]を載せている。
  • 第一作ということもあり、エラリーが単独で活躍することの多い中期以降の作品と異なり、父親のリチャード・クイーン警視が積極的に捜査を進めるなど、強い印象と存在感を示している。

作品の評価

  • エラリー・クイーン・ファンクラブ[4]会員40名の採点による「クイーン長編ランキング」では、本作品は14位となっている[5]

日本語訳書

備考

  • 本作の前書きによると、この話は過去の事件の後日談であり、エラリーはこの時点で結婚してイタリアに住んでいることになっているが、後の作品ではエラリーは中年になっても独身でニューヨークに住んでいる。

脚注


  1. ^ ただし、「ローマ」はイタリアの首都名であって国名ではなく、原作に国名が付いていない『ニッポン樫鳥の謎』を除いて、「国名シリーズ」で唯一、作品発表時に国名が付いていない作品である。なお、古代ローマや18世紀(ローマ共和国 (18世紀))・19世紀(ローマ共和国 (19世紀))には「ローマ」が国名として用いられる時期があったが、本作が発表された1929年には国名に「ローマ」が付く国は存在しない。
  2. ^ 『ローマ帽子の謎』(井上勇訳、創元推理文庫、1960年)37頁
  3. ^ 『ローマ帽子の謎』( 中村有希訳、創元推理文庫)では「登場人物目録」と題し、3ページにわたる登場人物一覧が作者自身により記されている。
  4. ^ 1980年創立の日本国内のファンクラブ、2012年時点で会員は150名。http://www006.upp.so-net.ne.jp/eqfc/
  5. ^ 『エラリー・クイーン Perfect Guide』(ぶんか社、2004年)


「ローマ帽子の謎」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ローマ帽子の謎」の関連用語

ローマ帽子の謎のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ローマ帽子の謎のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのローマ帽子の謎 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS