ローソンパス ローソンパスの概要

ローソンパス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/17 05:45 UTC 版)

概要

  • 2002年2月8日に株式会社ローソン・シーエス・カード(ローソンCSカード)が設立され[1]、同年7月より本格的に「ローソンパス(ハウス/ジュニア)の発行を開始。
    • これ以前は旧ダイエーオーエムシーとの提携によるOMC-VISAブランド付の「ローソン(ステーション)カード」が1990年より発行されていた。しかし、ダイエーの経営改善策として2001年にローソン株が三菱商事へ、2002年9月にダイエーオーエムシー株が武富士へ(2007年に三井住友フィナンシャルグループへ)それぞれ売却されダイエーグループ間の結束が薄れたことから、ローソンとオーエムシー間の提携を打ち切り、旧ローソンカード会員は順次「OMC一般カード」へ差し替えられ、任意で「ローソンパス(ハウス)」を申し込む形態となった。
    • この時期のキャッシング利率は、大半の会社が利息制限法の上限を越えていた。ローソンカードの場合1万円につき1日7円。1年で、2555円の利息となっていた。これは年率25%という高利のグレーゾーン金利であり、のちのちかなりの数の過払金の返還訴訟を抱えることとなった。
    • ローソン子会社であるローソンチケットが募集している「LEncore」カードについては、現在もOMC提携カードであるが、ローソン店舗における扱いは“一般のクレジットカード”であり、ローソンパス・ローソンポイントとしての機能は無い。
  • 2004年より、既存のローソンパス(ハウス)の一部会員を対象に「ローソンパスVISA」への切替募集が開始され、2005年からは店舗やインターネット公式サイト上でも新規入会者向けの募集が開始された。
  • 2006年2月末より「JMBローソンパスVISA」の募集が開始。
  • 2008年9月1日にセゾンがローソンCSカードを吸収合併し[2]、以降はセゾンが発行している。
  • 「ローソンパスVISA」・「JMBローソンパスVISA」については、合併に伴い≪セゾン≫カードブランドの提携カードの一種になったことから、数度のシステム改修を経て2009年2月下旬より、西友での「≪セゾン≫カード感謝デー(請求時に5%割引)」の適用対象となった。しかし、西友とローソンは過去を含め無関係の同業他社であることから、2009年3月時点では「ローソンパス」単独の公式サイトには掲載されていない。
  • ポイントサービスについては、2010年3月1日に三菱商事が中心のポイントプログラム「Ponta」に全面移行した。切り替え直前の2010年2月26日から28日まで(Loppiでは3月1日午前5時まで)は獲得ポイントの使用ができず、獲得ポイントの反映も3月1日以降に行われる。既存のカードはそのまま新システムに移行されたため、切替等は不要。この移行時に現行の一部のサービスが終了した。

カードの種類

ローソンパスVISA
国際ブランドはVISAである。年会費は永年無料。発行会社がローソンCSであった時からセゾンのイシュア(発行権)とプロセシングなどのインフラを用いていた。2008年9月にクレディセゾンとなってからは、正式にセゾンカードロゴが券面に付くようになった。年会費は無料。
  • JMBローソンパスVISA
株式会社日本航空インターナショナル(JAL)と提携し、「ローソンパスVISA」にJAL ICサービスJALマイレージバンクが付加されている。セゾン系カードでは唯一JALと提携しており、JAL IC用途にFelicaが搭載されている。また、このカードに限り、【10000JMBマイル10000ローソンポイント】へ、【2ローソンポイントを1JMBマイルへ】相互交換することが出来る。年会費は永年無料である。2011年10月1日よりJAL ICカード発行手数料(500円/税込)が無料になった。
  • 郵政福祉ローソンパスVISA
2002年から2004年にかけての日本郵政公社(現日本郵政グループ)とローソンの郵便事業に関する提携によって、郵政関連の福利厚生団体である郵政福祉(旧:郵政弘済会)の共済員向けに募集を行っている。デザインはローソンパスVISAの上部3分の一程度を「ゆうせいレッド」色としたものである。
ローソンパス(ハウス)
2002年当初からローソンパスVISAの新規募集が開始される2005年まで募集されていた、ローソンのみで取り扱える「ハウスカード」である。支払方法はリボルビング払い専用であるが、Loppiで随時返済することが可能である。順次ローソンパスVISA(≪セゾン≫カード)への切替が進められている。年会費は無料。
ローソンパス(ジュニア)
ローソンパス(ハウス)からクレジット決済機能を省いた種別である。14歳~18歳未満の中高生を対象とし、18歳以上は「ローソンパス(ハウス)」か「ローソンパスVISA」を申込み、クレジット審査が否決された場合に限って発行されてきた。
しかし、2007年にローソンがポイントサービスに重点をおいた「マイローソンポイントカード」の募集を開始したことから、ローソンパスジュニアは、2007年2月末を以て申込受付を終了している。なお、ジュニア会員が高校を卒業しても、自動的にローソンパスVISAなどへの切替は行われない。必要であれば任意で新規申込を行い、カードが発行されたら、クレジットデスクへ電話して“ジュニア”のポイントをローソンパスVISAへ移行する手続きが必要である。

全てのローソンパスカードには、大手クレジットカードには付いている損害保険(海外旅行傷害保険)が付帯されていない。


  1. ^ 「クレジットカード事業会社」設立について (PDF)” (日本語). 2008年9月14日閲覧。
  2. ^ 当社連結子会社の吸収合併に関するお知らせ (PDF)” (日本語). 2008年9月14日閲覧。


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