ラルフ・ジョーンズ ラルフ・ジョーンズの概要

ラルフ・ジョーンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 15:53 UTC 版)

  • 初出作品T・A・N・K
  • 格闘スタイルマーシャルアーツ + ハイデルン流暗殺術(『KOF』シリーズ)
  • 誕生日8月25日
  • 出身地 アメリカ合衆国
  • 身長:188cm
  • 体重: 
    • 90kg(『KOF'94』 - 『KOF'95』)
    • 100kg(『KOF'96』 - 『KOF'97』)
    • 110kg(『KOF'98』 - )
  • 血液型:A型
  • 嫌いなものヘビ
  • 大切なもの:昔、大統領から貰った勲章
  • 好きな食べ物ガム
  • 趣味ナイフコレクション[注 1]
  • 得意スポーツ野球[注 2]
  • 年齢: 
    • 38歳(『'94』)
    • 39歳(『'95』 - )
  • キャッチコピー: 
    • 「戦場のタフガイ」(『KOF'96』、『MI』)
    • 「燃える装甲擲弾拳」(『KOF'98』)
    • 「ワンマンアーミー」(『MI2』)
    • 「肉を斬らせてぶっ潰す!」(『MI2』アーマーラルフ)
  • 関連キャラクタークラーク - ハイデルン

ラルフ・ジョーンズ(Ralf Jones)は、SNKSNKプレイモア)の対戦型格闘ゲームザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズなどに登場する架空の人物。名前は「ラルフ」とのみ表記されている場合が多い[注 3]

キャラクター設定

初登場はネオジオ以前にSNKがリリースしたアクションシューティングゲーム『T・A・N・K』で、主人公[注 4]として登場する。その後、同じくアクションシューティングゲームの『怒 -IKARI-』シリーズでも主人公として登場。この時は1P専用キャラクターであり、また前作の功績により20代後半という若さで大佐に特進していたことがファミリーコンピュータ版の宣伝広告からうかがえる(なお同シリーズでの2P専用キャラクターがクラークである)。

そして、対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(以下『KOF』と表記)シリーズの第一作である『KOF'94』(以下『'94』と表記)にて、クラーク、そして自分たちの上司ハイデルンの3人で「怒チーム」として登場する。

『KOF』シリーズでの設定はハイデルンの率いる傭兵部隊に所属する傭兵で、階級は『怒』シリーズの設定を引き継ぎ大佐。なお、ハイデルン傭兵部隊の階級ではない。中尉(という設定)のクラークとは階級の差はあるが、仲の良い相棒と言った間柄(クラークとの年齢差は5歳)。年齢は39歳(『'94』では38歳)。髪の色は黒。瞳の色はイラストでは茶色、ゲーム中では緑や黒など統一されておらず、『KOF XIV』(以下『XIV』と表記)の3Dモデルでは碧眼となっている。

なお、『KOF』シリーズにおいてもクラークとの出会いは『怒 -IKARI-』と同様の「敵地に向かっていた飛行機の爆破・墜落によって2人だけで敵地を脱出することになった」という経緯[2]であり、過去に参加した作戦として「オペレーション・怒(クラークとの出会い)[2]」「オペレーション・怒号層圏(詳細不明だが一番辛かったミッション)[1]」という作戦名が明かされている。

クラークと出会う前の『T・A・N・K』は大戦末期(ファミコン版の『グレートタンク』は1944年が舞台[3])のため、『KOF』シリーズ初代の『KOF'94』の参戦者では「『KOF』は主人公たちの活躍年代を同一時期に合わせたパラレルワールド」という設定の影響を一番受けている存在であった。

ハイデルンとは、彼が統括する任務の要員として召集されたことがきっかけで知り合っており、これはラルフとクラークの評判を耳にしたハイデルンによる実質的なスカウトだったとされる[2]

ハイデルン流暗殺術を格闘スタイルとするが、ハイデルン本人のような闘い方はせず、ほぼ我流の闘い方をするために、『KOF』シリーズのプロフィールでは常に「マーシャルアーツ+ハイデルン流暗殺術」となっている(ハイデルンの格闘術指導は、その者の長所を伸ばすというやり方のため、ラルフの戦闘スタイルはハイデルンと似ても似つかない)。

後にクラークとともに『怒』と同様に銃や手榴弾を使いながら攻略するアクションシューティングゲーム『メタルスラッグ6』にも登場している。

カプコンとのクロスオーバー作品では、『激突カードファイターズ』シリーズ全てに個別キャラクターカードで登場し、『CAPCOM VS. SNK 2』にて背景出演としてナイロビステージに登場している。

人物

『KOF』では熱血漢なキャラクターとして描かれている。お節介焼きなところがあり、辛い過去を背負ったレオナウィップを放っておけず、しょっちゅうちょっかいを出している。しかし、レオナには半ば相手にされず(もっとも、ラルフに元気付けられて笑顔を見せたことはある)、ウィップには自分の付けた「ムチ子」という安直なあだ名を使い続けるため、そのたびに訂正を求められている。

なお、ウィップからは『KOF2000』の怒チームストーリーおよびエンディングに登場する「遺言」と思わしき映像データで謝意を表明されたが、そこでもムチ子ではなくウィップと呼ぶように付け加えられている(その死を認めたくないラルフは「誰が呼ぶかよ」と拒否)。『KOF2003』(以下『2003』と表記)でウィップが部隊へ復帰してからは、「ムチ子」と呼ぶと無視されるため、「ウィップ」と呼び直すようになった。『XIV』ではウィップの嫌いなものに「ラルハラ(ラルフハラスメント)」と入れられた。

『KOF』では頭に被った赤地に緑の迷彩柄のバンダナがトレードマークであるが、『KOF'99』(以下『'99』と表記)でのみ赤い無地のバンダナを被っていた。『NBC』の通信基地ステージの背景にもその時の衣装で出ているが、バンダナは迷彩柄になっている。『KOF MAXIMUM IMPACT』(以下『MI』と表記)シリーズでは再び無地である。『XIV』では赤と緑の二色迷彩ではなく、赤をベースとしたグラデーションカラーによる迷彩柄になっている。また『怒』時代はハチマキのように巻いており、『MI』シリーズの2Pモデルでもこのバンダナを含めた服装が再現されている。なお、バンダナを巻くのは「気合いを入れるため」であり、常に予備を100枚以上用意しているという[4]

密林地帯のような危険な場所を仕事場とすることも多い身でありながら、嫌いなものに「ヘビ」を挙げている。これは軍人として致命的とも思われるが、その理由は、彼が昔飼っていた小鳥がヘビに食べられてしまったためであり、怖いというわけではない[5]

嬉野秋彦著の小説版では、怒チームにはオロチ編ではレオナ、ネスツ編ではウィップとストーリー上重要な女性キャラクターが参加しているため、主人公チーム(草薙京二階堂紅丸K'など)たちに劣らぬ準主役級の活躍をしている。その一方で小説版のパロディ編では、毎回クラークと諍いを起こして殴り合いになり、ロバに蹴られてKOされたり、雪崩に巻き込まれたりと散々な扱いを受けている。

衣装の変遷

『KOF'98』(以下『'98』と表記)まではブルージーンズに白いタンクトップ、肩から斜め掛けした弾帯に濃い色のダウンベスト、右手に黒いリストバンド・左手に黒い皮グローブという首から上を除けばクラークと全く同じ服装だったが、ネスツ編突入を機に差別化が行われて以降、幾度か変更が行われている。

『'99』〜『XI』
クラークと共通の変更として、弾帯が外されボトムがカーゴパンツに変更された。ラルフの場合、グローブが両手共通の赤い指抜きグローブに変更され、タンクトップの裾をズボンの中に入れるようになった。また、カーゴパンツの足首部分から裾を絞るための紐が飛び出している。全体の配色もクラークと大きく異なり、タンクトップとカーゴパンツの色はモスグリーン、ダウンベストは黒になっている。『'99』のみタンクトップが白、ダウンベストがカーゴパンツと同じモスグリーンの配色になっており、前述のようにバンダナも無地の赤となっていた。
『XII』〜『XIII』
グローブはそのままだが再びクラークとほぼ共通の衣装に戻り、下半身は軍用ズボンに軍用ブーツ、上半身は素肌にタクティカルベストという軽装となっている。腰には弾帯が巻かれ、ベストの両肩部分からは手榴弾のダミーがぶら下がっている。
『XIV』〜
下半身はクラークと共通の迷彩柄の細身の軍用ズボンに軍用ブーツ、上半身は白のタンクトップで、両肩部分に襷掛けのように弾帯を巻いている。グローブは若干のデザイン変更はあるものの引き継がれている。また、前述の通りバンダナの柄は赤ベースのグラデーションカラーによる迷彩となった。

ゲーム上の特徴

飛び道具は持たないが、高い攻撃力と打撃技で押していく戦い方に向いている。特に地上での通常技・強パンチは、立ち状態、しゃがみ状態ともに、威力・判定面で優れており、使い方次第で相手の技を一方的に潰すこともできる。また、シリーズが進むにつれ、ガード不能の打撃技も持つようになっている。

クラークも持つコマンド投げ「スーパーアルゼンチンバックブリーカー」は、クラークの同じ技よりも有効間合いが若干狭いが、乱戦時にはこれを決めることで相手のラッシュを止めることもできる。性能の高い打撃技だけでなく、コマンド投げも使えるラルフは、かなり強力な性能を持ったキャラクターでもあり、接近戦では大きな強さを発揮する。反面、遠距離で飛び道具を連発されると分が悪いため、相手の行動をよく見て動き、接近戦に持ち込む必要がある。

『KOF XII』(以下『XII』と表記)以降は必殺技が打撃技重視となり、「スーパーアルゼンチンバックブリーカー」も削除されている。

アクションシューティングの『メタルスラッグ6』では一度弾を受けても倒れることなく再び起き上がるという、同シリーズにそれまで定着していた「一発でも弾を受けるとアウト」という概念を覆している。また、銃以外の攻撃(ナイフ攻撃やパンチなど)により戦車にダメージを与えることができる唯一のプレイヤーキャラクターでもある。

超必殺技の「ギャラクティカファントム」は、ボスの超必殺技並みの脅威の威力を誇るうえにガード不能だが、攻撃するまでのタメモーションが長いうえに隙も大きい(MAX超必殺技版は超必殺技版と違い、体力の8-9割を減らす。攻撃するまでのモーションは上半身にガードポイントがある)。この技は一時期、普通の必殺技になっていた(ダメージは他の必殺技に比べ高い)。


注釈

  1. ^ コレクション総数は20本から30本程度で、基本的に機能が特化されたものを好んでいるが、多機能のナイフも数本持っているという[1]
  2. ^ 八番打者でポジションはライト[1]
  3. ^ フルネームに関しては『KOF'94』稼動当時に雑誌の読者投稿にて指摘されている[要出典]
  4. ^ なお、『T・A・N・K』では自機は戦車であり、ラルフ本人はゲーム中には姿を見せない。

出典

  1. ^ a b c 『ネオジオフリーク』 1998年11月号 129頁。
  2. ^ a b c 『ネオジオフリーク』 1998年11月号 127頁。
  3. ^ 『グレートタンク』の箱裏のストーリー記述に「1944年ヨーロッパ戦線」とある。
  4. ^ 『ネオジオフリーク』 1998年11月号 127頁。
  5. ^ 『KOFキャラクターズ』 90頁。
  6. ^ 『ゲーメストムック Vol.2 ザ・キング・オブ・ファイターズ'94』 48-49頁。
  7. ^ 『'95 オフィシャルガイドブック』 100-101頁。
  8. ^ 『'96 公式ガイドブック』 92-93頁。


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