ラブプラス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/05 06:24 UTC 版)
概要
ゲームに登場する3人のヒロインのいずれか1人と恋人同士になり、高校2年生のまま相思相愛の親密な関係を楽しめる。
コナミの『ときめきメモリアル』シリーズをはじめ、従来の恋愛シミュレーションゲームの大半は恋人になることがゲームの目的だったのに対し、ラブプラスシリーズはヒロインがプレイヤーの「彼女(恋人)」になってからの『その後』を主軸としている点が最大の特徴として挙げられる。プロデューサーの内田明理によると、「長く楽しめるゲームにしたかった」ため、「攻略すれば終わり」ではなく、恋人となってからの毎日がエンドレスで続く構成となった[1]。ただし、誰とも恋人にならずに100日が経過すると、卒業となりゲームオーバーとなる。
従来の恋愛シミュレーションゲームに近い「友達パート」のクリア後に移行する「恋人パート」では、DS本体の内蔵時計と連動した「リアルタイムクロック(RTC)」により、現実の時間や季節に合わせたリアルタイムの「恋愛生活」を体験できる(ゲーム内に誕生日イベントは存在するが、年齢は変わらない)。またタッチパネルやマイク(音声認識)などニンテンドーDSおよび3DSの機能を活かした、デート中にスキンシップを取る・ヒロインに話しかける等のコミュニケーション機能も大きな特徴となっている。
ディレクターの石原明広によると、「今後何かフランチャイズ展開ができるようなことがあれば、データの引き継ぎができるようにしたい」という発言からも分かる通り、ワイヤレス通信によるセーブデータ交換機能が付いている。
登場ヒロインのタイプは「文武両道なお嬢様(同級生)」、「ツンデレ(年下)」、「おっとり(年上)」の3人が用意されており、やり取り次第で髪型・服装・性格が変化するなど、同じヒロインでも他のプレイヤーとは異なる自分だけの彼女に成長してゆき、プレイヤー次第でさまざまなシチュエーションが楽しめるのも特徴となっている。
これらの要素が受け、口コミなどから販売数を伸ばした結果、「ラブプラス」は恋愛ゲームとしては異例の20万本を超えるヒットとなり、「ラブプラス+」と「NEWラブプラス」も販売数が10万本を超えた。
注釈
- ^ ただしコナミの公式サイトでは、ジャンルを「コミュニケーションゲーム」と称している[1]。
- ^ ニンテンドー3DS LL以降の標準搭載SDカードの容量は4GB
- ^ ただし、宿泊先での夕食が部屋食からバイキングになるなど、若干の変更がなされている。
- ^ 『ラブプラス+』ではイベント発生時間帯に起動していなければ該当イベントを見ることができなかった。
- ^ 店舗名の元ネタは、『ランブルローズ』の登場人物であるデキシー・クレメッツ。
- ^ ヒロインと同じ17歳の声優の起用も話題になった[要出典]。
- ^ 長期間声優業を休業していた丹下が本格的に声優業を再開したキャラクター・作品でもある。丹下自身、同キャラクターへの愛着が強く、ブログには直筆の凛子の絵が掲載されたこともあった。
- ^ 時にはゲームが上手くいかないなど、単なる八つ当たりで行うこともある。
- ^ 「ラブプラス ねんどろいど 小早川凛子」に採用されるなど。
- ^ 皆口ボイスを使いたくて作ったとプロデューサーが告白している[要出典]。
- ^ 「New」ではスーパーのパートタイマーとして、惣菜コーナーで働いている。
- ^ 最初に命名されたのは、2009年10月31日に新宿ロフトプラスワンで開催された「4Gamer.net presents『ラブプラスワン』」。ただし、その時は口頭で名前が言われただけ。
- ^ カード・電子マネー対応携帯電話両対応・ただし電子マネーサービス「PASELI」の対応は『アーケード』のみ。
- ^ 連動予定の『GRAND CROSS CHRONICLE』のロケテストも同時に行われる。
- ^ 東京ゲームショウ2010の時点では、「寒い時期」というコメントがあったのみ[2]。
- ^ 彼女のセリフも、正解だった場合と不正解だった場合とで異なる。
- ^ ただし1回だけ見逃してくれることもある。
- ^ 印刷終了後の追加プリント確認画面で硬貨投入・PASELI決済はオンラインサービス終了により不可能。
- ^ なおラブプラスおよびラブプラス+では、冬(12月〜翌年2月)限定で登下校時などに着るスクールコートが彼女の衣装のひとつとして登録されているが(その後アーケードの標準衣装にも追加)、レインコートについては雨天が存在しないため登録されていない。NEWラブプラスには雨天など天候の変動が実装され、レインコートも追加されるとみられていたが、結局追加されなかった。
- ^ なお浴衣については、前述のレインコートとは違いDS版ラブプラス本編に衣装として登録されているものを着ている。
- ^ 獲得にはe-AMUSEMENT PASSが必要。
- ^ 逆に言えば対応ゲームのない店舗ではアイテム自体登場しない。
- ^ 期間内に同じe-AMUSEMENT PASSを使用して原則同一店舗でメダル・アーケード両方プレイして、そのPASSを紐付けたKONAMI IDに応募権利発生。抽選300名・KONAMI ID1つにつき1口応募可。
- ^ プレイ店舗に設置されている対応ゲームすべてのアイテムを付与・ボールおよびオーブは未添付でe-AMUSEMENT PASS1つにつき1回のみ。
- ^ ただし、ホワイトデーキャンペーンの代替企画であるという点は文面上伏せられている。
- ^ 上記のホワイトデーキャンペーン代替企画とほぼ同時開催だが、こちらの方が開始は1日早く終了も遅い。
- ^ 当初18日まででその後延長。
- ^ 2013年6月20日、カノジョの追加に伴い1増。
- ^ プレイヤーによってスケジュールで集められるコレクションは違いがあるため、全て揃えるには必ず他の生徒(プレイヤー)と対決しなければならない。
出典
- ^ オレたちの青春はエンドレス 「ラブプラス」で「ポケットに彼女」いつまでも - ITMedia Archived 2009年9月8日, at the Wayback Machine.
- ^ “「ラブプラス」にネット熱狂!? mixi日記「注目のキーワード」1位に”. ITmedia (2009年9月4日). 2009年9月5日閲覧。
- ^ 【Web】ゲーム「ラブプラス」恐るべき中毒性 ネット“祭り”の理由 - 産経ニュース 2009年9月10日。(2010年8月12日時点のアーカイブ)
- ^ ラブプラス:新機軸恋愛ゲーム、草食男子に大ヒット “彼女”自慢でネットは「祭り」に - 毎日jp 2009年9月12日。(2009年12月1日時点のアーカイブ)
- ^ “「ラブプラス+」でテレビブロスが「ご当地表紙」×5種類 北海道は愛花、中部は寧々……”. ITmedia (2010年6月21日). 2013年1月10日閲覧。
- ^ 日本テレビ『人生が変わる1分間の深イイ話』2009年12月7日[リンク切れ]
- ^ ラブプラス:特製ケーキ販売 六本木、原宿、高円寺に100人の列 開店前に“完売”[リンク切れ]
- ^ 全国の“彼氏”必見!『ラブプラス』次回作インタビュー完全版
- ^ 『ラブプラス+』新システムや追加要素を収録した最新作が登場
- ^ ザ★ビシバシ ミニゲーム追加配信
- ^ iPhone紳士感激! “カノジョ達”がiPhone/iPod touchに。「ラブプラス i」、明日配信開始、4Gamer.net、2010年4月4日
- ^ 熱海 ラブプラス現象 キャンペーン(公式サイト)(2010年8月20日時点のアーカイブ)
- ^ ラブプラス+ :熱海で“彼女”と旅行気分「まつり」式典に市長も、温泉まんじゅうは完売 - 毎日新聞2010年7月10日(2010年8月20日時点のアーカイブ)
- ^ 「この夏、熱海をラブ色に染める「熱海 ラブプラス+現象(まつり)」がいよいよスタート!」 ITmedia Gamez、2010年7月12日。
- ^ 「もっと知りたい!――仮想彼女と熱海でお泊まり♥」『朝日新聞』2010年8月14日付朝刊、第13版、第29面。
- ^ 「ニンテンドー3DS対応「ラブプラス」シリーズ新作発表」ITmedia Gamez、2010年9月29日
- ^ 「NEWラブプラス」 発売日変更のお知らせ、コナミデジタルエンタテインメント、2011年11月16日
- ^ 内田シニアプロデューサーより「NEWラブプラス」発売日変更に関するメッセージ
- ^ 講談社BOOK倶楽部:講談社文庫+NEWラブプラス、コナミデジタルエンタテインメント、2012年1月30日(2012年2月13日時点のアーカイブ)
- ^ 講談社文庫出版部のTwitterアカウントにて文庫本発売日の翌日に重版を告知。
- ^ 『NEWラブプラス+』原点回帰を目指して恋する日々、再始動
- ^ 『NEWラブプラス+』の発売日が3月27日に決定 店舗別購入特典も明らかにファミ通.com 2014年1月10日
- ^ 『ラブプラス』シリーズプロデューサーの内田明理氏、イラスト担当のミノ☆タロー氏がKONAMIの退社を報告- ファミ通.com
- ^ 機構改革・人事異動に関するお知らせ- コナミデジタルエンタテインメント
- ^ 『ラブプラス』・『ときめきメモリアル』シリーズに関するお知らせ- コナミデジタルエンタテインメント
- ^ a b “NEWラブプラス”. ニンテンドー3DS ソフトウェア. 任天堂 (2012年2月14日). 2018年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月28日閲覧。
- ^ 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。
- ^ “ラブプラスTOOLS”. ニンテンドー3DS ソフトウェア. 任天堂 (2012年2月13日). 2019年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月7日閲覧。
- ^ “『ダントラ2』は爆発的な勢いにして初登場1位! 2014年9月期 美少女ゲーム売り上げランキング発表!”. 電撃G's magazine.com. KADOKAWA Corporation (2014年10月28日). 2014年11月1日閲覧。
- ^ a b 『月刊アルカディア』(エンターブレイン)2011年4月号 12ページから13ページの開発者インタビューより。
- ^ “熱海だけがデートじゃない! 「ラブプラスアーケード」なら,日常的なデートを楽しめる”. 4Gamer.net (2010年7月24日). 2011年10月30日閲覧。
- ^ “【画面写真追加!】『ラブプラスアーケード(仮題)』ロケテストリポート”. ファミ通.com (2010年7月26日). 2011年10月30日閲覧。
- ^ “【画面写真追加!】俺の部屋で、目隠し水着で、彼女とイチャイチャ『ラブプラス アーケード』ロケテ”. 電撃オンライン (2010年7月24日). 2011年10月30日閲覧。
- ^ “フォトレポート:「ラブプラスアーケード(仮)」ロケテストを実施--ゲームセンターでも彼女と思い出作りを…”. GameSpot Japan (2010年7月24日). 2011年10月30日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “水着で目隠しなデートはいかがですか? 「ラブプラス アーケード(仮)」ロケテリポート”. ITmedia Gamez (2010年7月26日). 2011年10月30日閲覧。
- ^ 「ラブプラスアーケード カラフルClip」e-AMUSEMENTサービス終了のお知らせ
- ^ インフォメーション - ラブプラス アーケード カラフル Clip / ラブプラス MEDAL Happy Daily Life
- ^ “「ラブプラス コレクション」のサービスが6月30日で終了”. 4Gamer.net (Aetas, Inc.). (2014年4月30日) 2014年11月1日閲覧。
- ^ "「ラブプラス EVERY」配信時期の延期について". コナミデジタルエンタテインメント。
- ^ “メンテ延長続く『ラブプラス』サービス再開が未定に「11月中に改めてお知らせ」”. ORICON NEWS (2019年11月6日). 2019年11月6日閲覧。
- ^ “『ラブプラス EVERY』メンテナンス期間をさらに延長。サービス再開は12月中旬予定に”. ファミ通.com (2019年11月28日). 2019年12月3日閲覧。
- ^ “「ラブプラス EVERY」のサービスが本日再開。不具合への対応として,アプリのアップデートが必須”. 4Gamer.net (2019年12月11日). 2019年12月12日閲覧。
- ^ “ラブプラス EVERY 公式サイト|サービス終了のお知らせ”. konami.com (2020年5月26日). 2020年5月26日閲覧。
- ^ 「ラブプラス×講談社」特設サイト
- ^ マガメガ | 週刊少年マガジン2011年11号
- ^ “「ラブプラス Girls Talk」既刊・関連作品一覧”. 講談社コミックプラス. 2021年2月7日閲覧。
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