プブリウス・コルネリウス・ドラベッラ (紀元前283年の執政官) プブリウス・コルネリウス・ドラベッラ (紀元前283年の執政官)の概要

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プブリウス・コルネリウス・ドラベッラ (紀元前283年の執政官)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/31 22:07 UTC 版)

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プブリウス・コルネリウス・ドラベッラ
Publius Cornelius Dolabella
出生 不明
死没 紀元前282年?
出身階級 パトリキ
氏族 コルネリウス氏族
官職 執政官(紀元前283年)
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出自

パトリキ(貴族)であるコルネリウス氏族の出身。父および祖父のプラエノーメン(第一名、個人名)は不明であり、他のコルネリウス氏族の人物との関係も不明である。ドラベッラというコグノーメン(第三名、家族名)が確認できるのは彼が最初である。コグノーメンはラテン語の「dolabra」(斧)に由来すると思われる[1]。ドラベッラ家からは、彼を含めて共和政時代に6人、帝政になって2人の執政官が出ている。

経歴

紀元前283年、ドラベッラは執政官に就任。同僚執政官はグナエウス・ドミティウス・カルウィヌス・マクシムスであった。同年の第二次ウァディモ湖の戦いで、ドラベッラはエトルリアガリア連合軍に勝利した[2]アッピアノスによれば、ドラベッラはアレティウムの戦いで前年の執政官ルキウス・カエキリウス・メテッルス・デンテルを戦死させていたブリトマリス率いるガリア軍(セネノズ族)にも勝利したとするが、おそらくウァディモ湖の戦いの前と思われる[3]凱旋式のファスティのこの時代の部分は欠落しているために、彼の凱旋式に関する記録は無いが、凱旋式を行ったことは間違いないと思われる。

アッピアノスによると、紀元前282年にルキウス・ウァレリウス・フラックス提督が率いる小艦隊をターレス(現在のターラント)が攻撃し、この際にドラベッラは死亡したとする(この事件がピュロス戦争のきっかけとなる)。おそらくはドラベッラは溺死したかあるいは捕虜となって処刑されたと思われる[3]。しかしながら、ガイウス・ファブリキウス・ルスキヌスと共にヘラクレアの戦いの後の捕虜交換交渉をピュロスと行ったとの説もある[4][5][6]

参考資料

関連項目

公職
先代:
ガイウス・セルウィリウス・トゥッカ
ルキウス・カエキリウス・メテッルス・デンテル
執政官
同僚:グナエウス・ドミティウス・カルウィヌス・マクシムス
紀元前283年
次代:
ガイウス・ファブリキウス・ルスキヌス
クィントゥス・アエミリウス・パプス

  1. ^ Ernst Badian, p. 48-51.
  2. ^ ポリュビオス歴史』、2.20.1-5
  3. ^ a b アッピアノス『ローマ史:サムニウム戦争』、6
  4. ^ エウトロピウス『首都創建以来の略史』、II. 6
  5. ^ フロルス『700年全戦役略記』、I. 13
  6. ^ ハリカルナッソスのディオニュシオス『ローマ古代誌』、XIX


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