ガイウス・セルウィリウス・トゥッカとは? わかりやすく解説

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ガイウス・セルウィリウス・トゥッカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/12 15:58 UTC 版)


ガイウス・セルウィリウス・トゥッカ
Gaius Servilius Tucca
出生 不明
死没 不明
出身階級 パトリキ
氏族 セルウィリウス氏族
官職 執政官(紀元前284年)
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ガイウス・セルウィリウス・トゥッカラテン語: Gaius Servilius Tucca、生没年不明)は紀元前3世紀初頭の共和政ローマの政治家。紀元前284年執政官(コンスル)を務めた。

出自

パトリキ(貴族)であるセルウィリウス氏族の出身であるが、カピトリヌスのファスティのこの部分は欠落しているため、父および祖父のプラエノーメン(第一名、個人名)は不明であり、他のセルウィリウス氏族の人物との関係も不明である[1]。トゥッカというコグノーメン(第三名、家族名)はエトルリアに起源を持つと思われるが、彼以外は歴史に現れない。トゥッカは紀元前3世紀中頃に三度執政官を務めたクィントゥス・セルウィリウス・アハラと、第一次ポエニ戦争時代以降に活躍するセルウィリウス・カエピオ家とセルウィリウス・ゲミヌス家の間の迷子石的な存在である[2]

経歴

紀元前284年、トゥッカは執政官に就任。同僚執政官はルキウス・カエキリウス・メテッルス・デンテルであった[3]ティトゥス・リウィウスの『ローマ建国史』のこの部分は本文が欠落しており、要約にもトゥッカ自身の活動は記されていない[4]ポリュビオスによれば、アレティウムの戦いでメテッルス・デンテルが戦死したとするが[5][6]、リウィウスの要約では翌紀元前283年のこととされている[7]

脚注

  1. ^ T. Robert S. Broughton: S. 187f
  2. ^ Friedrich Münzer: Servilius 88) Sp. 1810
  3. ^ Der Neue Pauly, Stuttgardiae 1999, T. 12/1, c. 1099
  4. ^ リウィウスローマ建国史』、 XI
  5. ^ ポリュビオス歴史』、2,19,8.
  6. ^ オロシウス『異教徒に反駁する歴史』3:22, 13f.
  7. ^ リウィウス『ローマ建国史』、 XII

参考資料

  • ティトゥス・リウィウスローマ建国史
  • ポリュビオス歴史
  • オロシウス『異教徒に反駁する歴史』
  • T. Robert S. Broughton: The Magistrates Of The Roman Republic. Vol. 1: 509 B.C. - 100 B.C.. Cleveland / Ohio: Case Western Reserve University Press, 1951. Reprint 1968
  • Friedrich Münzer: Servilius 88) . In: Pauly's Realencyclopädie of Classical Archeology . Second row. Volume II, 2nd Fourth Halfband. Selinunte - Sila . (RE II A, 2) Stuttgart: JB Metzlersche Verlagsbuchhandlung, 1923

関連項目

公職
先代
ガイウス・クラウディウス・カニナ
マルクス・アエミリウス・レピドゥス
執政官
同僚:ルキウス・カエキリウス・メテッルス・デンテル
紀元前283年
次代
プブリウス・コルネリウス・ドラベッラ
グナエウス・ドミティウス・カルウィヌス・マクシムス



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