フードマイレージ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/07 04:52 UTC 版)
批判
フード・マイレージが示すのは食糧問題の一側面であり、食糧の生産から消費にかかわる総合的な必要エネルギー量とはイコールでない。たとえば収穫期でない、あるいは消費地近傍に栽培適地が少ない農産物のフード・マイレージを短縮するためにグリーンハウス栽培を行うと、適地で露地栽培したものを輸送するよりも総合的な必要エネルギー量が大きくなってしまう場合がある。このため、フード・マイレージが提唱される際には、よく同時に適地適作を踏まえた地産地消が推奨される。
また、フード・マイレージは輸送手段による燃費の差を考慮していない。とくに海外農産物を空輸する場合と、一般的な輸送手段である船便の場合を比較すると、同じフード・マイレージ値であっても、輸送に伴う消費エネルギー量は空輸の場合かなり大きくなる。
関連項目
外部リンク
- ^ 日本放送協会. ““フード・マイレージ” 食と環境を考える | NHK | WEB特集”. NHKニュース. 2022年4月9日閲覧。
- ^ 食べ方で地球が変わる〜フード・マイレージと食・農・環境〜 創森社 2007
- ^ “「フード・マイレージ」について”. 食料・農業・農村政策審議会企画部会地球環境小委員会 林政審議会施策部会地球環境小委員会 水産政策審議会企画部会地球環境小委員会. 2022年4月9日閲覧。
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