フリードリヒ・フォン・シラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 13:40 UTC 版)
影響
広い影響
- シラーの作品は、ドイツのみならずイタリアやフランス、ロシアなどでも「自由の詩人」、「市民の代表としての反抗者」として熱烈に歓迎された。
- シラーの書く詩は修辞的にも韻律的にも卓越しており、「ドイツ詩の手本」として、今なおドイツの教育機関(おもにギムナジウム)で教科書に掲載され、生徒らによって暗誦されている。
- “センティメンタル”の語は、元来シラーの著作『素朴文芸と情感文芸』(Über naive und sentimentalische Dichtungen, 1795)で使用された用語"sentimentalisch"に由来している。
- 詩作品「自由賛歌」(Hymmne a la liberte 1785年)は、フランス革命の直後「ラ・マルセイエーズ」のメロディーでドイツの学生に歌われた。そこで元の誌に加筆修正を行い、「歓喜に寄せて」(An die Freude 1803年)と題した。
- 1859年、シラーの生誕100年には各国で記念式典が催された。コッタ出版はこの年からわずか7年の間に全世界で2400万冊ものシラーの著作を売り上げた。
- EUのテーマ曲 - 博愛精神、平和、愛することの歓びを唄った、第九交響曲『合唱付き』第4楽章のカンタータ部が選定された。
- 2005年は、シラー没後200年に当たる年であったため、ドイツ本国では著書の復刊やさまざまな関連書が出版され、各地でイベントも催された。
音楽
- 第九交響曲『合唱付き』 - 第4楽章のカンタータ部の歌詞として「歓喜に寄せて」(An die Freude 1803年)をベートーベンが加筆した。
- 作曲家フランツ・シューベルトはゲーテに次いで、シラーの詩に曲を付けている。
- オペラ化された作品は『ウィリアム・テル』(ロッシーニ)、『マリア・ストゥアルダ』(ドニゼッティ)『オルレアンの少女』(チャイコフスキー)など数多いが、特にヴェルディはシェイクスピアと並んでシラーを敬愛し、『群盗』『ドン・カルロス』『ジョヴァンナ・ダルコ』『ルイザ・ミラー』と4度にわたってオペラ化に挑んだ。
小説
具体的な引用
愚者相手では神々自身さえ太刀打ちできない(オルレアンの乙女)
- 神々自身 - SF作家アイザック・アシモフの1972年の長編のタイトルおよび章題を得ており、内容自体も利権や偏見から真実に目を背ける愚者との戦いを描いた物である。
- 楽園の泉 - アーサー・C・クラークの長編で引用されている。
青春の夢に忠実であれ
- みんな!エスパーだよ! - テレビ版(園子温監督)のオープニングで引用がある。
- ^ “ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説”. コトバンク. 2018年1月19日閲覧。
- ^ シラーの頭蓋骨、DNA鑑定へ=本物論争の決着目指す-独、時事通信社、2007年7月27日)
- ^ DNA鑑定で真贋判定へ シラーの頭蓋骨、産経新聞社、2007年7月27日)
固有名詞の分類
思想家 |
エドムント・フッサール ニコラス・マールブランシュ フリードリヒ・フォン・シラー マルティン・ハイデッガー モーリッツ・シュリック |
教育関係人物 |
河村建夫 奥地圭子 フリードリヒ・フォン・シラー ケッペル 木下順庵 |
歴史家 |
ピエトロ・ジャンノーネ 司馬光 フリードリヒ・フォン・シラー イブン・アスィール ジェームズ・ブライス |
詩人 |
多田智満子 ハーリル・ジブラーン フリードリヒ・フォン・シラー 町田康 ジョン・ドライデン |
ドイツの詩人 |
パウル・シェーアバルト マルティン・ニーメラー フリードリヒ・フォン・シラー ロスヴィータ アウグスト・ハインリヒ・ホフマン・フォン・ファラースレーベン |
レーゼドラマを書いた作家 |
ジョン・ミルトン パーシー・ビッシュ・シェリー フリードリヒ・フォン・シラー 可能涼介 太宰治 |
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