フラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/14 16:55 UTC 版)
フラ・カヒコ
イプヘケと呼ばれるヒョウタンや、鮫の皮で作られたパフドラムをクム・フラが叩いてリズムをとる。ダンサーがイリイリと呼ばれる石のカスタネットや、竹を使ったカラーアウと呼ばれる棒でリズムをとったりする場合もある。ハワイ語でメレ(チャント)が唱えられ、それらに合わせてダンスが演じられる。フラ・カヒコは宗教的行為としてヘイアウに奉納されることもある。そうした場でのフラ・カヒコは旧来の南国的で陽気な「フラダンス」のイメージからは想像出来ない、極めて厳粛なものである。
フラ・アウアナ
19世紀以降、欧米の音楽を取り入れて創り出された新しい形式のフラ。機能和声システムに基づくメレと、和音を出すことが出来る楽器を使用している点が古典形式との最大の差異である。レパートリーは固定されておらず、新作も創られ続けている。
フラの楽器
- イプ - 瓢箪をくりぬいたものが1つだけの打楽器。
- ウリウリ - ラアメアの身をくりぬき、そこに種を入れたマラカスのような楽器[2]。赤と黄の羽で装飾されることが多い。正式にはダンサーはウリウリを1個のみ使用するが、現在では両手に1個ずつ2個のウリウリを持って使用することが多い。
- プーニウ - ココナッツの身をくりぬきサメや牛の皮を貼って作った打楽器。膝に括り付けてカーという紐で叩く[2]。
- ニーアウカニ - 口でくわえて演奏する楽器。踊りに使われる[4]。
- ウクレレ - ギターに似た楽器。ポルトガルから持ち込まれたブラギーニャという楽器から進化した。古典フラでは使用されない。現代フラでのみ使われる[2]。
フラの衣装・小物
- パウスカート-タパなどの押し印やボーダー柄など、近代ではデザインが豊富。場合によっては男性も身に着ける。
- ティリーフスカート-ハワイで採取できる「ティ」と呼ばれる葉っぱをつなげてスカートにしたもの。大人用は30枚ほど使用する場合がある。
- ラフィアスカート - モレなどの植物などで作ったスカート。
注釈
出典
- ^ タタール 1991, pp. 37–67.
- ^ a b c d e f “フラと音楽・楽器 : aloha-love.com”. www.aloha-love.com. 2019年3月9日閲覧。
- ^ a b “フラダンスの楽器、イプ・イプヘケについて”. フラダンスの楽器、イプ・イプヘケについて. 2019年3月9日閲覧。
- ^ ハワイアンフラ 2017.08.19, Huladance. “フラダンスでよく使われる用語の意味をご紹介!”. フラダンスの教科書. 2019年3月9日閲覧。
- ^ 近藤純夫 (2015年6月18日). “オヘ(ハワイの竹)”. カワラ版. 2019年3月9日閲覧。
- ^ フラダンスのイベント~カフラピコ
- ^ トーキーの試写始まる、外国語に問題『東京日日新聞』昭和4年5月8日(『昭和ニュース事典第2巻 昭和4年-昭和5年』本編p22 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
- ^ 「股下二寸厳守」を警視庁が申し渡す『東京日日新聞』昭和5年11月25日夕刊(『昭和ニュース事典第2巻 昭和4年-昭和5年』本編p26 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
- >> 「フラ」を含む用語の索引
- フラのページへのリンク