フラウンホーファー研究機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/29 07:47 UTC 版)
Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e. V. | |
設立 | 26 March 1949年 |
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種類 | 応用研究 |
所在地 | |
重要人物 | Holger Hanselka (President) |
予算 |
€3.0 billion (2022) 公的機関(約 30%)、契約研究収入(約 70%)[1] |
職員数 | 30,800 (2022) |
ウェブサイト |
www |
本部はドイツ・ミュンヘンに置かれている。アメリカ合衆国に6つの研究センターを持ち、アジアに3つの研究センターがある。日本にはフラウンホーファー日本代表部がある[2]ほか、産業技術総合研究所と研究協力を行っている[3]。
傘下の各研究所は科学の様々な応用を研究テーマとしている(マックス・プランク研究所は基礎研究中心である点が異なる)。29,000人以上のスタッフを抱え、年間研究予算総額は28億ユーロ超である。そのうち委託研究による予算は24億ユーロ。その30%弱はドイツ連邦政府および各連邦州から拠出されているが、残り70%以上は企業からの委託や公的財源の研究プロジェクトによる[4]。
フラウンホーファーモデル
1973年以降、同研究機構は「フラウンホーファーモデル」と呼ばれるものによって継続的な成長を成し遂げてきた。このモデルでは、フラウンホーファー研究機構が産業界や政府の特定プロジェクトとの契約を通して約60%の収入を得る。残り40%は 9:1 の比率で連邦政府と州政府からの予算で賄い、それを予備的研究にあてる。
従って、収入を増やすにはより多くの契約を獲得しなくてはならない。このモデルは協会に適用されるだけでなく、個々の研究所にも適用される。これにより、フラウンホーファー研究機構が応用研究の分野でリーダーになるという戦略的方向性を明確化し、同時に研究の優先順位を柔軟かつ自律的にし、起業家的な取り組みを奨励することにつながっている。
著名なプロジェクト
以下のようなプロジェクトが行われたことがある。
- MP3圧縮アルゴリズムはフラウンホーファーIIS(集積回路研究所)で発明され、特許が取得されている。その特許権収入は2005年現在で約1億ユーロであった[5]。
- 世界的な家具販売チェーンであるイケアの店舗で使用するプログラムを開発した。これは、客が自宅の部屋の写真を持ち込むと、それをデジタイズし、家具を配置した時の様子を事前に確認できるもの。
- ^ “Finances”. Fraunhofer Society. 2024年6月閲覧。
- ^ Staff (2006年3月). “Fraunhofer-Gesellschaft: International Locations”. Fraunhofer-Gesellschaft organisational web site. 2006年6月6日閲覧。
- ^ 産総研とフラウンホーファー研究機構(ドイツ連邦共和国)との連携拡充-包括研究協力覚書の延長により、共同研究開発と人材交流を促進します-(2017年8月21日)2018年4月10日閲覧。
- ^ Facts and Figures (2019年3月). https://www.fraunhofer.de/en/about-fraunhofer/profile-structure/facts-and-figures.html.
- ^ British Embassy Berlin Research and Technology Factsheet No.5 (April 2002)
- 1 フラウンホーファー研究機構とは
- 2 フラウンホーファー研究機構の概要
- 3 歴史
- 4 研究所
- 5 歴代の会長
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