ファイナルファンタジーX-2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/30 10:45 UTC 版)
世界の変化
本記事では『ファイナルファンタジーX』から変化した部分について説明する。
2年前、ユウナ達が『シン』を倒し、スピラはその恐怖から解放された。究極召喚ではなく、エボン教が公認していなかった方法で『シン』が完全に消滅したことから、人々の間に寺院に対する不信が芽生えたが、人々の間で新しい時代を作るエネルギーともなっていた。そんな時、エボンの僧官を自称するトレマが、歴史の真実を発掘することを提唱し、各地にスフィアハンターと呼ばれる人々が現れるきっかけとなった。トレマが提唱したこの運動を真実運動という。
トレマはこの発言で崩壊寸前であったエボン寺院を再びまとめ、新エボン党として再出発させる。しかし新エボン党創立後程なくして、トレマは真実運動で集めたスフィアを持って行方をくらました。その後党首となった者は強硬路線を貫き、後に穏健派による無血クーデターで議長共々失脚。現在はバラライが議長として党をまとめている。
真実運動によって集められたスフィアは、実際にはトレマの懐に集められていた。これに反感を示し、『シン』の消滅後程なくして解散していた討伐隊のヌージが新しく青年同盟を結成、新エボン党と対立を深めていく。
人々の心がエボン教から離れたことにより、ジョゼの寺院は放棄されていた。そこにアルベド族の中でも機械の改良に積極的な者達が集まり、マキナ派を結成する。彼らはこの闘争に中立であり、両組織に種類を問わず機械を供給している。しかしながら、寺院の迫害が無くなったとはいえ民衆の中には機械に対し反感を持ち続けている者がいるのも事実である。中にはマキナ派が扱っている機械を「マキナ」(machina:ラテン語で「機械」)と呼んで、今まで寺院が禁じていた機械とは別だとこじつけている者もいる。
『シン』の脅威から解放されたスピラの住民には遊ぶ余裕さえ生まれていた。その中で、旅行公司の経営者であるリンは新しい遊びであるスフィアブレイクを持ち込み、ブリッツボールのオフシーズンに新たな風を吹き込もうとしていた。寺院による迫害がなくなったため、アルベド族の活動も顕著になってきているのである。
そして召喚士達の生活も変わった。以前のように目的の達成=死であり、しかもその途中で死ぬこともあり得るという、いかなる形でも死という結末しかなかった時代は終わり、彼らも召喚士としての自分を過去の物として新たな生活を送っており、中にはスフィアハンターになった者も少なくない。
2年前、シーモアにその大多数を殺されたロンゾ族であったが、わずかな生き残りが今もガガゼト山で暮らしている。キマリが長老として彼らをまとめてはいるが、若者の中にはグアド族への復讐に走る者が多く、キマリの頭を悩ませている。また、ガガゼト山の奥にあった祈り子像が力を失い、山の頂上を覆っていた霧が晴れている。
マカラーニャにあった寺院は、そこにあった祈り子像が力を失ったために水没し、そのため森の様子も一変、森自体が破滅の様相を呈している。そのためか、マカラーニャ湖畔に店を構えていたオオアカ屋は経営の危機に立たされており、アルベド族に追われている。また、森にはかつてシーモアを中心にして行なった非礼を詫びる意味で、自ら滅びの道を選んだグアド族がひっそりと暮らしている。その関係上、現在グアドサラムの一角にある異界の状態は不安定であり異界参りをすることはできない。
また、『シン』の消滅により以前に比べて人々が長旅をするのが楽になり、『シン』を倒すために訪れる場所として特に重要な位置づけであったザナルカンドやナギ平原は、すっかり観光地となってしまっている。
- ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、195頁。ISBN 978-4-902346-47-3。
- ^ 『2023 CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会、2023年7月、187頁。ISBN 978-4-902346-47-3。
- ^ a b 廉価版は全てCEROレーティングB(12才以上対象)となっている。
- ^ oNo (2011年9月14日). “ローンチソフトは26タイトル。PlayStation Vitaの発売日は12月17日(土),3G版のキャリアはドコモに決定。「Z.O.E」「ファイナルファンタジーX」など注目作も発表されたSCEJプレスカンファレンス”. 4Gamer.net. 2011年9月20日閲覧。
- ^ 公式サイトより。尚、PS3版に限り『FFX』『FFX-2』のセットで発売された。
- ^ “『ワールド オブ FF』のパワーアップ版や『チョコボの不思議なダンジョン』シリーズ新作が発売決定”. 電撃オンライン (2018年9月14日). 2018年9月14日閲覧。
- ^ “「FINAL FANTASY X-2 HD Remaster」のスクリーンショットが公開に。高解像度化したユウナ達がさらに美しく”. 4Gamer.net (2013年5月9日). 2022年1月2日閲覧。
- ^ a b “『FFX/X-2 HDリマスター』開発者インタビュー完全版”. ファミ通.com. KADOKAWA (2013年4月1日). 2013年4月2日閲覧。
- ^ “『ファイナルファンタジーX』HDバージョンがPS3とPS Vitaで発売決定【速報】”. ファミ通.com (KADOKAWA). (2011年9月14日) 2013年3月23日閲覧。
- ^ “PS3版『ファイナルファンタジーX HD』に『X-2』HD版が収録決定! キレイになった画面写真も公開【PAX East 2013】”. ファミ通.com (KADOKAWA). (2013年3月23日) 2013年3月23日閲覧。
- ^ “「FF X」シリーズをイメージした特製PS Vita本体の写真が公開。PS Vita「FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster」とのセット製品「RESOLUTION BOX」に同梱”. 4gamer.net (2013年10月10日). 2020年5月1日閲覧。
- ^ “Switch/Xbox One版の発売日が決定! 『ファイナルファンタジーX/X-2 HDリマスター』は4月11日、『ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ』は4月25日に!”. ファミ通.com (2019年1月11日). 2019年1月11日閲覧。
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