バルク品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/11 02:24 UTC 版)
ドライバの付属しないバルク品
ビデオカードやLANカードのバルク品には、デバイスドライバや、紙媒体の説明書を付属させず販売されているケースがある[1]。これは出荷ミスや偽造品ではなく、そもそもバルク品は大口需要家向けの製品のため、個別にデバイスドライバ等を添付しないからである。デバイスドライバや説明書は、メーカーのWebサイトなどからダウンロード入手できるので、「ユーザ自身でダウンロードして使うように」とされたものである。このような場合、例としてインターネットへの接続に必要なLANカードが故障した状態でその置き換えのためにバルク品のLANカードを購入しても、ドライバを導入する手段がなく利用できない。
ドライバは短期間のうちに複数回の改訂が行われることがあり、製品に付属させた場合、購入時にはすでに古いバージョンになっている可能性がある。つまり、ユーザが使用時にダウンロードする方式ならば、常に最新のドライバを提供できるため、メーカー・ユーザーの双方にとって都合がよい。また、ドライバを収めたインストールメディア(フロッピーディスクやCD-ROM)や説明書の印刷などにかかるコストを省くことができるため、価格の低下にも効果的に寄与している。
脚注・出典
関連項目
- ^ a b c d e f g h i 元麻布春男 (1998年10月21日). “■元麻布春男の週刊PCホットライン■ 「バルク」という商品” (日本語). PC Watch. 株式会社インプレス. 2022年9月3日閲覧。
- ^ “業務用商品:バルク” (日本語). お口の恋人 ロッテ. ロッテ. 2022年9月3日閲覧。
- ^ ““売れない”かんぽの宿、オリックス一括売却への難癖で、ますます隘路《不動産危機》” (日本語). 東洋経済 ONLINE. 株式会社東洋経済新報社 (2009年4月27日). 2022年9月3日閲覧。
- ^ a b “「バルク品」の意味とは?市場に「バルク品」が流通する理由などを解説” (日本語). 女性転職マガジンRUN-WAY Walkers【ランウェイウォーカーズ】 (2021年10月23日). 2022年9月3日閲覧。
- ^ “Maxtor製HDD「MaXLine II」に偽造品、日本支社が確認 ラベルの印字が不自然でBIOS表示にも異常” (日本語). AKIBA PC Hotline!. 株式会社インプレス (2005年3月5日). 2022年9月3日閲覧。
- ^ “Intel製Gigabit LANカードの偽造品が流通、パッケージ品も” (日本語). AKIBA PC Hotline!. 株式会社インプレス (2003年11月22日). 2022年9月3日閲覧。
- ^ “Pentium II 400MHzや450MHzのリマーク品に注意” (日本語). AKIBA PC Hotline!. 株式会社インプレス (1999年1月23日). 2022年9月3日閲覧。
- ^ ただし、リテール品に付属のソフトやサービスはOEM供給されたものであり、機能がパッケージ版と比較して劣っていたり、短期間の利用期限付きだったりするので、バルクのハードウェアとリテールのソフトまたはサービスの価格を足すとリテール品を上回るケースがある。
- ^ ただし、バルク品として流通している商品にはRMA対象外の商品も多くある。
- 1 バルク品とは
- 2 バルク品の概要
- 3 粗悪品の存在
- 4 バルク品の利用に関して
- 5 ドライバの付属しないバルク品
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