バイナリィランド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/08 07:01 UTC 版)
評価
評価 | ||||||||
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項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.33 | 3.07 | 2.36 | 2.55 | 2.48 | 3.49 | 17.28 |
- ファミリーコンピュータ版
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- ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は別記の通り17.28点(満30点)となっている[14]。
- ゲーム誌『ユーゲー』においてライターの罰帝は、本作が独特な操作感覚と強いアクション要素をもっていると指摘した上で、「考えさせられる要素も多く含んだレベルの高い作品だ」と称賛、また本作の特徴である「左右から同時にゴール地点に触れないと面クリアにならない」というシステムに関して「なんとも絶妙なパズル性を引き出している」と肯定的に評価した[15]。また、高次面になるとアクション要素が強まり、無敵アイテム「クジラ」が出現しない面が高難易度になっている事に関して「その難しさも本作の魅力の一部分である」とした上で、操作感覚に慣れた頃に訪れる「クジラ」が出現しない17面を超えられるかどうかにより本作の評価が変化すると総括した[15]。
備考
ファミコン版にまつわる逸話
タイトル画面にて両方のコントローラーのAとBを押しながらリセットすると、「KIKU MEGU LOVE STORY!」の隠しメッセージが出る。「KIKU」および「MEGU」は本作の製作者で、当時社内恋愛中であった。
「KIKU」「MEGU」ではない別のハドソン社員の結婚式で、式の引き出物としてこのソフトの限定版(「祝御結婚」のシールの貼られた金色のパッケージ)が列席者に配布された[16]このソフトは398000円の値段が付いた[17]。ただし元ハドソン社員の桜田名人によると、引き出物として数十本しか製造されていないにもかかわらず、中古市場に大量の贋作が出回っているという[18]。限定版はゲーム内のキャラクターが変更されているとのことだが、桜田名人は偽造防止のため詳細は明かせないとしている。桜田名人曰く、確実にソフトは存在する[19]としているが、現物はまだ確認されていない[20]ため、このソフトが実在するか否かについては意見が分かれる[17]。
このソフトの限定版の存在について、元ハドソン社員の高橋名人も2008年9月1日付ブログでのコメント(2008年9月2日)内[21]で「存在を忘れていた」と語っている。
ハイスコア不正事案
ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』(徳間書店刊)の連載コーナー「ハイスコアルーム」内においてスコア捏造(偽造写真)による不正申請が発覚したが、不正の証拠として本作の画面写真が掲載された。その写真に写された得点は9999900点だが、仕様上は999900点までしかカウントされない(超えると0に戻る)ため、不正の動かぬ証拠となった。ただし、この申請者は他にも多数のゲームにおいて申請・掲載がされており、本作の画面写真が発覚の引き金となったのかは明らかにされていない。
脚注
- ^ a b c d e f g h i j M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』(2016)、84ページ。
- ^ ペンギンは一般に「-羽」と数えられるが、ここでは取扱説明書の表記に倣う。
- ^ 伊藤大地 (2001年6月4日). “ハドソン、「タマリンDX」など2つのiアプリゲームを提供”. ケータイ Watch. インプレス. 2018年12月31日閲覧。
- ^ “ハドソン、iアプリ向けに『i・超兄貴』『バイナリィランド』など4タイトル追加!”. 電撃オンライン. KADOKAWA (2001年6月14日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ 滝沢修 (2004年11月25日). “ハドソン、EZweb「着信☆あぷり♪」にて「バイナリィランド」と「バレットラリー」を配信”. GAME Watch. インプレス. 2018年12月31日閲覧。
- ^ “ハドソンの「着信☆あぷり♪」にバイナリィランドとバレットラリー”. ITmedia Moblie. アイティメディア (2004年11月26日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ “ボーダフォン向け「燕風-ENFU-」と「バイナリィランド」”. ITmedia Moblie. アイティメディア (2005年3月1日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ “ボーダフォン向け「燕風-ENFU-」と「バイナリィランド」”. ねとらぼ. アイティメディア (2005年3月1日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ 石田賀津男 (2005年12月16日). “ハドソン、16本のファミコンソフトをGBAで復刻。GBA「ハドソンベストコレクション」Vol.1~6”. GAME Watch. インプレス. 2020年5月3日閲覧。
- ^ “「バーチャルコンソール」7月26日配信作品”. iNSIDE. イード (2011年7月22日). 2020年5月3日閲覧。
- ^ 梶原製作所/木原卓 (2011年7月27日). “週刊 ダウンロードソフトウェアカタログ 2011年7月第6週分”. GAME Watch. インプレス. 2020年5月3日閲覧。
- ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2013年7月31日). “鏡合わせに動く2羽のペンギンを出口へ導け『バイナリィランド』3DSバーチャルコンソールで配信決定”. iNSIDE. イード. 2020年5月3日閲覧。
- ^ 木原卓 (2003年8月5日). “週刊ダウンロードソフトウェアカタログ 2013年9月第5週分、10月第1週分”. GAME Watch. インプレス. 2020年5月3日閲覧。
- ^ a b 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、84頁。
- ^ a b c 罰帝 (G-trance)「ユーゲーが贈るファミコン名作ソフト100選 パズル部門」『ユーゲー 2003 No.07』第7巻第10号、キルタイムコミュニケーション、2003年6月1日、62 - 65頁、雑誌17630-6。
- ^ お試しかっ!. “2008年12月8日第33回放送分の放送後記”. テレビ朝日. 2011年1月17日閲覧。
- ^ a b M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』(2016)、105ページ。
- ^ 『バイナリィランド』祝・御成婚バージョンの真相が判明!!
- ^ 桜田名人さんはTwitterを使っています: 「バイナリィランド御結婚バージョンの続報です。 結論から言うとカセットは存在します。 流通量は数十本。 生産は任天堂の工場。 作られた経緯はキクメグさんではない、別の社員の結婚式用です。」 / Twitter
- ^ 【ゲーム雑記】バイナリィランドご祝儀バージョンについてのまとめ&推論
- ^ 2008年9月1日付の高橋名人のブログ
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