ハイフン 国際規格の日付

ハイフン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/03 09:01 UTC 版)

国際規格の日付

日付を記述する際の年月日の区切りとして、大陸ヨーロッパ人はハイフンを使用する。ドイツ人とスラブ人は月のためにローマ数字を使った。例えば、14-VII-1789(1789年7月14日の意)は、最初のパリ祭を記述する方法のひとつであるが、この用法は支持を急速に失っている。クレムリンの壁の飾り額はこの方法で記述される。英語ではスラッシュを使用するのに対し、国際標準ではハイフンを使用するよう指定している。

国際規格ISO 8601によりハイフンを使った新たな標準がもたらされた。欧州規格EN28601として承認され、さまざまな印刷のスタイルガイド(例えばドイツ工業規格5008)にも組み入れられている。現在、すべてのヨーロッパの行政機関の公文書でこの方法が使われている。これらの基準にはハイフンを使用した日付の書式が規定されている。1789-07-14は、最初のパリ祭を記述する新しい方法である。

一般的なコンピュータのファイルシステムではスラッシュの使用が困難か不可能であるので、この方法は北アメリカで影響力を増した。Windowsはディレクトリの区切り文字として\バックスラッシュ)と/の両方を使用し、/はスイッチをシェルコマンドに導入し、分離するためにも使用する。Unix風のシステムはディレクトリの区切り文字として/を使用し、\はファイル名において合法ではあるものの、シェルがエスケープ文字として使っているため、使用するのは不便である。Unixはまた、スイッチを導入するためにハイフンが後に続くスペースを用いる。年がない形式についても標準的なアメリカの表記に使われている区切り文字を除いて同一である。

ISOの日付形式はデフォルトの照合で正しくソートし、コンピューターを使用する多くの状況で便利なので、多くのコンピュータシステムやIT技術者はこの方法に切り替えた。例えば、マサチューセッツ州政府はこの方法に切り替えた。


  1. ^ ビビアン・クック 著、岡田毅、石崎貴士 訳 『英語の書記体系』(初版)音羽書房鶴見書店、2008年9月15日、168頁。ISBN 978-4-7553-0238-1 
  2. ^ 松浪有、池上嘉彦、今井邦彦 編 『大修館英語学事典』(初版)大修館書店、1983年7月1日、981頁。 
  3. ^ 日経新聞電子版Wiki


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