ニューヨーク州立大学ビンガムトン校 ニューヨーク州立大学ビンガムトン校の概要

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ニューヨーク州立大学ビンガムトン校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/29 14:06 UTC 版)

ニューヨーク州立大学ビンガムトン校/ビンガムトン大学
大学設置/創立 1946年
学校種別 州立
設置者 ニューヨーク州立大学機構
本部所在地 ニューヨーク州ヴェスタル
学生数 16,818、18,124
キャンパス ニューヨーク州ヴェスタル
学部 Harpur College Arts and Sciences
The college of Community and Public Affairs
The Decker School of Nursing
研究科 The School of Education
The School of Management
Thomas J. Watson School of Engineering and Applied Science
Harpur College Art and Science
The college of Community and Public Affairs
The Decker School of Nursing
ウェブサイト http://www.binghamton.edu/
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同校は全米の州立大学のうちアイビーリーグと同等の教育を受けられる名門大学群を指すパブリック・アイビー (Public Ivy)の一つに数えられる。またニューヨーク州立大学機構に所属する大学の中では最難関校の一つに数えられており[1]、 その一方で比較的安価な学費で質の高い教育研究を受けられる"トップバリューな州立大学"としてプリンストンレビューにて例年全米トップ10入りを果たしている。学生数は学部生・大学院生合わせて15,000人ほどである。

概要

キャンパス内

ビンガムトン大学はニューヨーク市から北西200kmほどの小都市にあり、そのキャンパスは3.6km²で皇居の3倍以上になる。同校には6つの専門スクールが存在し現在約12,000人以上の学部生と3,000人近くの大学院生が在籍している。全体の学生数の内、約2000人は留学生であり、留学生の出身国はおよそ90ヶ国にのぼる。[2] 同校の頭文字をとって「BU (SUNY・BU)」または、「BING」と表記される場合もある。大学の色は緑と白で、マスコットはBearcat(Bearcatはレッサーパンダであるが英語の意味上「勇敢な人(動物)」に転じる)。経済規模は5,200万ドル(約60億円)。2011年11月から7代目大学長として、Harvey G. Stenger, Jrが迎えられた。2016年度秋学期には2,600名の新入生枠に36,696人が出願し、入学者のSATスコア中央値は1800-2060、 ACTスコア中央値は26-31であり、高校でのGPA中央値は3.3-3.9(4.00満点)であった。[3]Barron's Profiles of American Colleges 2009年度版によれば、ビンガムトン大学の入学難易度はカリフォルニア大学バークレー校、ミシガン大学アナーバー校、ボストン大学などと並び"Highly Competitive Plus"に設定されている。[4]

歴史

キャンパス全体
  • 1946年第二次世界大戦後帰還して復員する軍人を受け入れる目的と必要性によってTriple Cities Collegeが設立された。同校はニューヨーク州ブルーム郡エンディコット村に私立シラキューズ大学の分校としての開校となった。
  • 1950年ニューヨーク州立大学機構に組み込まれた時の名前はハーパー・カレッジ (Harpur College)。これは植民地時代に生きた教師でビンガムトン地域の開拓者であったロバート・ハーパーに因んで名付けられたものだった。ニューヨーク州立大学機構の中に現在あるストーニーブルック校アルバニー校バッファロー校の4つの総合大学 (University Center) の中では同校が最も早く同機構に組み込まれた。
  • 1954年:同校は現在のキャンパスが位置するヴェスタル市に大規模な移転を行う。387エーカーもの広大な土地は大学の将来を見込んで地元の農民達から購入した。元のキャンパスに存在した植民地記念講堂は現在もエンディコット村の歴史などを紹介するビジターセンターになっている。
  • 1965年:ニューヨーク州立大学機構内で同校が総合大学の一つに選出されたことから、名前を現在のThe State University of New York at Binghamtonとする。その後いくつかの大学を吸収するもハーパー・カレッジの基礎であったリベラル・アーツ・カレッジとしての特性を保ち続けた。
  • 1992年:「ビンガムトン大学」という名称を使い始め、それがポピュラーな名称となり、現在ではSUNY-BUSUNY-Binghamtonという略称が使用される。ハーパー・カレッジの名称は現在でも大学の内部システムで使用されており60%の学生が学んでいる。

トーマス・J・ワトソンの存在

IBMの初代社長で大富豪だったトーマス・J・ワトソンはビンガムトン大学の設立に大きく関与した。エンディコット村にIBMの起源となった事業所の一つがあったこともあり、近くで生まれたワトソンは同地域に大きな可能性が秘められていることを信じ、1940年代前半に地元の議員達と大学の開設を企画し、同社が使用していたエンディコット村の土地を寄付した。それがTriple Cities Collegeとなり、後のハーパー・カレッジ、ビンガムトン大学に繋がった。大学のキャンパスは1954年にヴェスタル市へ移転したが、ワトソンは大学設立の恩人として記憶され、1967年には先端技術研究科が設置され、1983年にはThomas J. Watson School of Engineering and Applied Science(トーマス・J・ワトソン応用科学研究科)となった。

現在のビンガムトン大学

2,000億円以上の資産を持つニューヨーク州立大学機構からの援助で、ビンガムトン大学のキャンパスには大小120もの校舎があり、最新の学生寮、大学スポーツなどのイベントが実施される多目的ホールなどが設置されている。2007年には、ビンガムトン市のダウンタウンにあるビンガムトン大学ダウンタウン・センターに、新たな競技場、その他2つの学生寮、体育館、学生会館、科学研究所などが設置された。キャンパスはサスケハナ川の南側に3.6 km²(887エーカー)の広大な土地を有し、190エーカーの自然保護区と湿地帯、6エーカーの湖(沼)を含む。2,900万ドルをかけて新たに設置した大学ダウンタウン・センターが現在建設中であり完成するとthe College of Community and Public Affairsの新たな校舎として使用される予定。

同校のスポーツチーム「Bearcats」(旧Colonials)は全米大学体育協会NCAAのディヴィジョン1に属している。 スポーツチームは以下である。[5]

・野球・ソフトボール・サッカー・バスケットボール・クロスカントリー・ラクロス・スイミング・ゴルフ・バレーボール・陸上競技・レスリング ほとんどのチームは男子、女子と2チームあるが、野球・ゴルフ・レスリングは男子のみ、ソフトボール・バレーボールに関しては女子のみとなっている。




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