トワイライト神戸号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/20 18:37 UTC 版)
脚注
ユウヅル号・レッツ号
沿革にもあるように、1990年の高速バス開設ラッシュ時において熊本電気鉄道が熊本~神戸線の運行を九州産業交通と同じ日において運行開始した。九州産業交通にとっては、大阪線(サンライズ号)を既に運行開始していたため、本州向け夜間高速バスは今回で2路線目となるが、熊本電気鉄道にとっては初の高速バス路線である。ただ、共同運行会社ならびに運行ルートはそれぞれ異なり、九州産業交通は阪神電気鉄道(当時)と共同運行で熊本~神戸~甲子園~尼崎線(トワイライト神戸号)として、また熊本電気鉄道は山陽電気鉄道(当時)との共同運行で熊本~姫路~神戸線としてそれぞれ違っていた。愛称は熊本電気鉄道は「ユウヅル号」であったが、山陽電気鉄道は同社夜間高速バス共通の総称である「レッツ号」[1]として異なっていた。
運行開始当初はそこそこの利用率を誇ったものの、バブル崩壊により年々利用率は減少傾向に転じ、このためか、2台以上で運行しているのは多客時期のみで、通常期は1台において半分以上空席が目立っていた。
1998年3月末日を以って廃止となった。
停車していた停留所
垂水駅 - 神戸三宮 - 学園都市駅 - 姫路駅(南口) - 植木IC - 武蔵ヶ丘 - 松の本 - 熊本県庁前 - 熊本交通センター
使用していた車両
- 熊本電気鉄道
- いすゞ・スーパークルーザー(西工SD-Ⅰ(58MC))
- 山陽電気鉄道
- いすゞ・スーパークルーザー(西工SD-Ⅰ(58MC)および西工ネオロイヤルSD-Ⅰ(92MC))
備考
- この路線の廃止以降、熊本電鉄バスは2007年4月~同年9月末日の期間限定(土・日・祝日のみの運行)路線として福岡 - 山鹿・菊池線の運行を西日本鉄道・九州産交バスとの3社共同にて試行運行が開始され、同社にとっては約9年ぶりの高速バス路線として参入を果たすも、こちらにおいても利用者が予想以上に少なかったためか正式運行には至らず運行期間終了によりそのまま廃止となり、それ以降、同社は高速バスの運行をおこなっていない。
脚注
- ^ “高速バス 京都-鳥取と尼崎-鹿児島 運輸省、2線免許”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1990年9月5日)
- ^ “熊本-八代間高速バス 運審が専決承認 阪神電鉄申請”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1992年4月25日)
- ^ トワイライト神戸号休止についてのプレスリリース(九州産交バス) Archived 2010年10月11日, at the Wayback Machine.
- ^ 【12月1日(水)~】 サンライズ号⇔なんぷう号(八代・人吉)乗継割引券発売開始のお知らせ (九州産交バス) Archived 2010年12月5日, at the Wayback Machine.
- ^ ~熊本~神戸・大阪・京都 サンライズ号~ 「神戸三宮乗入れ」「西部車庫・熊本駅まで延伸」開始! Archived 2011年5月26日, at the Wayback Machine. 九州産交バス2011年3月4日
- ^ 鹿児島行き「トロピカル号」5/12出発便から三宮(ミント神戸)に停車します! 近鉄バス 2011年4月5日
- ^ 鹿児島側における運行支援業務はいわさきバスネットワーク鹿児島営業所が、神戸側における運行支援業務は阪神バス尼崎営業所がそれぞれ担当していた。
- ^ ただし、同社内での座席台帳等の管理上は他の路線との識別のため「ユウヅル号」の愛称を用いていた。(山陽バス公式ツイッターアカウントによる2021年9月9日の投稿)
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