ゴールデングラブ賞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 13:28 UTC 版)
概要
三井広報委員会提供。1972年にダイヤモンドグラブ賞として創設され、1986年より三井物産スポーツ用品販売の協賛によって現在の三井ゴールデン・グラブ賞に改称された[1]。
- 有資格者
- 投手:規定投球回数以上の投球、又はチーム試合数の1/3以上に登板していること。
- 捕手:チーム試合数の1/2以上で捕手として出場していること。
- 内野手:チーム試合数の1/2以上で1ポジションの守備についていること。
- 外野手:チーム試合数の1/2以上で外野手として出場していること。
- 投票要件
- 日本の報道機関(新聞社、通信社、放送局)のプロ野球記者で、5年以上の取材キャリアを持つ者。
セ・パ各リーグで、ポジションごとに原則各1名ずつ、9名が選ばれる(外野手については、左翼手、中堅手、右翼手を同一のポジションとみなして3名を選出する)。同一ポジションの選手の得票数が並ぶと同時受賞となるため、リーグあたり10名以上選ばれる年度もある。あるポジションの「該当者なし」の得票が過半数に達した場合、そのポジションでの受賞選手の選出は見送られる。ただし非常にまれな例であり、2010年にセ・リーグの一塁手で「該当者なし」となったのが初である。なお、「該当者なし」の得票が過半数に達していなかったために、得票数が少なかった選手が受賞した例が過去3度ある(後述)。
受賞者には金色の皮革で作られたグローブ(捕手や一塁手はミット)と、ボールを台座に飾ったトロフィーが贈られる。このグローブは受賞者決定後、受賞者が使用しているものを模して作られるもので、革製のため実際に使用できる。
ベストナインやかつての沢村栄治賞と同様に、受賞者には実際の成績が伴っていない選手が選ばれることがあり、批判が起こることがある(後述)。元プロ野球選手の上原浩治は記者は担当チームの取材が中心となるため、他チームが見ることが少ないことを指摘しており、記者投票ではなく、選手間投票にして欲しいとコメントしている[2]。
2010年代以降は日本でもUZR等、セイバーメトリクスによる守備力の算出が行われるようになったこともあり、記者による投票含め賞の選考自体への批判も上がっている[3]。
- ^ 三井ゴールデン・グラブ賞とは
- ^ a b https://www.youtube.com/watch?v=BOobOpMMP_w
- ^ なぜ京田や金子が選外?ゴールデン・グラブ賞の無記名投票は見直すべきでは? Slugger 2019年11月6日
- ^ ゴールデン・グラブ賞の歴代記録あれこれ 最多受賞は“世界の盗塁王”!BASEBALL KING 2014年12月3日
- ^ “ファンの投票で最強の守備陣が決まる! 「三井ゴールデン・グラブ レジェンズ」”. 週刊ベースボールonline (2021年12月14日). 2022年1月27日閲覧。
- ^ a b “歴代最強の“守備の達人”が決定 『三井ゴールデン・グラブ レジェンズ』の投票結果発表”. ベースボールキング (2022年1月27日). 2022年1月27日閲覧。
- ^ 『日本プロ野球歴代名選手名鑑』恒文社、1976年、399頁、ボイヤーの項
- ^ a b c d 玉木正之『プロ野球大辞典』新潮社〈新潮文庫〉、1990年、334頁、ダイヤモンドグラブ賞の項
- ^ 東京読売新聞 1987年12月4日 朝刊 17ページ
- ^ 北海道日刊スポーツ「新庄の受賞に「なぜ俺を選ぶ」/ゴールデングラブ賞 」2005年11月9日(インターネット・アーカイブ2006年3月9日付保存キャッシュ)
- ^ https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/05/01/kiji/20200501s00001173387000c.htm
- ^ “DeNA、『ゴールデングラブ賞』3年連続選出なし セ最少失策も…三浦監督「素晴らしいプレーあったのは間違いない」”. サンケイスポーツ (2022年11月15日). 2023年11月10日閲覧。
- ^ “ゴールデングラブ賞、「守備の名手」は本当に名手か”. 日本経済新聞 (2022年11月20日). 2023年11月10日閲覧。
固有名詞の分類
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