グレゴリオ風協奏曲グレゴリオ風協奏曲の概要

ポータルクラシック音楽

概要

1921年にグレゴリオ聖歌を引用して完成させた作品で、同年2月5日、ローマのアウグステオ楽堂にて、マリオ・コルティのヴァイオリン独奏、モリナーリの指揮により初演された。この曲ではヴァイオリンと管弦楽が合唱長と合唱団の役割を果たしている。

第1楽章 アンダンテ・トランクイッロ - アレグロ・モルト・モデラート - テンポ・プリモ - カデンツァ（アタッカ）

弦の教会音階の響きの上で、オーボエが主題を提示する。主部では独奏ヴァイオリンが勇ましい主題を現し、管弦楽がそれに答える。その後、管弦楽のリズムをヴァイオリンが反復し、展開部へと発展する。再現部は独奏ヴァイオリンとクラリネットにより再現され、やがて独奏ヴァイオリンのカデンツァで切れ目なく次楽章になだれ込む。

第2楽章 アンダンテ・エスプレッシーヴォ・エ・ソステヌート

11世紀頃のセクエンツィアの1つ、ヴィクティマエ・パスカリ・ラウデス (Victimae Paschali Laudes) 『復活のいけにえに』を元にした独奏ヴァイオリンの響きで開始される。間奏を経て冒頭の旋律が低弦とバスクラリネットで奏される。間もなくオーボエが新たな動機を提示しながら加わり、徐々に盛り上がっていく。

第3楽章 フィナーレ（アレルヤ）：アレグロ・エネルジコ

「アレルヤ」の標題がつけられており、ロンドソナタ形式に類似している。曲はホルンの躍動的な主題で開始される。

「グレゴリオ風協奏曲」の続きの解説一覧

ヴァイオリン協奏曲	ヴァイオリン協奏曲RV.242 揚げひばりグレゴリオ風協奏曲なつかしい土地の思い出魂のさすらい >>製品 >>音楽作品一覧 >>楽曲一覧
レスピーギの楽曲	ローマの噴水シバの女王ベルキスグレゴリオ風協奏曲風変わりな店ローマの松 >>固有名詞 >>製品一覧 >>音楽作品一覧 >>楽曲一覧