エックス・メン チルドレン オブ ジ アトム エックス・メン チルドレン オブ ジ アトムの概要

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エックス・メン チルドレン オブ ジ アトム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 10:06 UTC 版)

エックス・メン チルドレン オブ ジ アトム
X-MEN CHILDREN OF THE ATOM
ジャンル 対戦型格闘ゲーム
対応機種 アーケードCPS-2)[AC]
セガサターン [SS]
パーソナルコンピュータDOS)[PC]
PlayStation [PS]
開発元 カプコン
発売元 カプコン
ディレクター 西谷亮
デザイナー 西谷亮(NIN)
船水紀孝(POO)
人数 1 - 2人
メディア CPS-2用カートリッジ(AC)
CD-ROM(SS、PS)
発売日 1994年12月15日[1](AC)
1995年11月22日(SS)
対象年齢 全年齢対象(SS)
デバイス 1レバー+6ボタン
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家庭用移植版は日本、アメリカ、ヨーロッパでセガサターン版が、さらにアメリカ、ヨーロッパではパーソナルコンピュータDOS)版、PlayStation版が発売された。

システム

善悪入り乱れたミュータントのどれかを選び、それぞれの目的のために勝ち抜いていくストーリー。対CPU戦では同キャラクター対戦が発生しない(対人戦では可能)。ラウンド開始直前に動くことができ、またラウンドを終えると倒れたキャラクターが起き上がり、双方の体力ゲージが満タンに戻って次のラウンドが開始される。この要素は、のちのVS.シリーズや『スターグラディエイター』シリーズに引き継がれた。

隠しキャラクターとして、『スーパーストリートファイターIIX』の隠しボスである豪鬼が登場する。以後のカプコンとマーベル・コミックのクロスオーバーの先駆けとなった。

『ストリートファイターII』『ヴァンパイア』などと同じ6ボタン(パンチ・キックそれぞれに弱・中・強がある)の格闘ゲームだが、人間を越えた超能力を持つミュータント同士の戦いを再現するため、以下の特徴がある。

  • スーパージャンプ。
  • 全ての技が空中ガード可能。
  • Xパワーゲージを消費して、特殊技能の「Xパワー」や、必殺技より強力な「ハイパーX」などの技が使える[1]
  • ヒットしようとしまいと、あらゆる通常技が必殺技でキャンセル可能。
  • 通常技から通常技へのキャンセル(「チェーンコンボ」)も同様に、ヒットするしないに関係なく可能。またそのチェーンの方向は『ヴァンパイア』のような弱→中→強だけでなく、キャラクターごとに全く違う。

また、以下のような既存の格闘ゲームにない新しい要素も加えられている。

  • 初心者用に、最初の対戦のみ自動でガードしてくれる「オートマチックモード」(ただし通常技でも必殺技扱いになる)[1]
  • 試合開始前に移動でき、間合いの調節が可能(攻撃は不可)。
  • タメ技や複雑な長いコマンドが撤廃されており、初心者でも出したい時に出したい技が出せる。
  • 通常技をジャンプでキャンセルするテクニック(ジャンプキャンセル)と、それを使った空中の相手への追撃。それに伴う上下に広いステージや、足場の崩壊などのギミック。
  • 「ベクトル理論」と呼ばれる概念。例えばダッシュから攻撃を出すと、技によっては軌道が大きく前方へ伸びる。また攻撃で相手のふっ飛ぶ角度・速度が、技の種類(アッパーカットや浴びせ蹴りなど)や殴られた側のキャラクターに設定されている体重によって異なる。
  • キャラクターがダウンしている間は無敵ではなく、逆に全くの無防備。
  • 勝利ポーズをキャンセルし、ラウンド終了後も倒れた相手を攻撃可能(ただし出せる技は通常技のみ[2])。

グラフィック

デモ画面や勝利セリフ画面など、戦闘中以外の一枚絵のグラフィックは全て原作の画風に忠実である。また勝利セリフ画面「X」のバック背景色はX-MENサイドは黄色でヴィランサイドは赤色となっている。戦闘中のキャラクターグラフィックは、『ヴァンパイア』からの「アニメ調の絵による多枚数の滑らかな動画」という路線が(隠しキャラクターの豪鬼を除いて)引き継がれており、より高いクオリティで動くようになっている。またヒットスパークなどの各種エフェクトは、これまでになく派手でかつ大きくなっている。


  1. ^ a b c カプコンのアニメ格闘「X-MEN」特殊能力を駆使 初心者向け"オートガード"機能を採用」『ゲームマシン』(PDF)、第487号(アミューズメント通信社)、1985年1月1日、27面。2024年2月8日閲覧。
  2. ^ アーケードの初期稼動版のみこの際の攻撃でXパワーゲージが増加したが、バージョンアップ後および家庭用移植版では増えない。
  3. ^ こういった「ミュータント能力でない能力」も、このゲームでは便宜上Xパワーと呼ぶ。
  4. ^ 他のキャラクター同様、本作では両技ともハイパーXの扱いであるが、後の作品ではスーパーコンボ等として扱われる。
  5. ^ 「天魔空刃脚」が必殺技扱いなのは、本作および以降のVS.シリーズのみ。
  6. ^ バンブームック『X-MEN 公式ガイドブック』(竹書房)より。
  7. ^ a b c d 西谷 亮インタビュー Part3”. ゲーム文化保存研究所 (2020年1月25日). 2022年8月8日閲覧。


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