ウミクワガタ 下位分類

ウミクワガタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/06 05:16 UTC 版)

下位分類

ウミクワガタ科は世界で12属190種以上、日本では6属30種ほどが知られている。本科における属や種の同定は、雄成体の頭部・口器・腹尾節・ペニスの形状が中心となる。しかし、雄成体が記載される一方で、幼生や雌成体の記載が疎かになっている(または一緒に見つからない)ことが多い。そのため、魚類から寄生虫としてプラニザ幼生のみが見つかっても、種の同定までに至らないことが多い。

ウミクワガタ科(Gnathiidae)の下位分類

いずれの属にもギリシャ語で"顎"を意味するグナチア(gnathia)という名が付いている。下記に属名や、その属に含まれる種について一部記す。以下アルファベット順。

  • ウミクワガタ科 Gnathiidae Leach, 1814
    • Afrignathia Hadfield and Smit, 2008
    • Bathygnathia Dollfus, 1901 - 深海性のウミクワガタ
    • Bythognathia Camp, 1988
    • Caecognathia Dollfus, 1901
      • Caecognathia calva Vanhöffen, 1914
    • Elaphognathia Monod, 1926
      • Elaphognathia cornigera Nunomura, 1992 シカツノウミクワガタ
      • E. nunomurai Ota, Tanaka, Hirose, and Hirose, 2010 ミナミシカツノウミクワガタ
      • E. discolor Nunomura, 1988 ソメワケウミクワガタ
    • Euenognathia Stebbing, 1893
    • Gibbagnathia Cohen and Poore, 1994
    • Gnathia Leach, 1814 - ウミクワガタ科最大の属で本科の半数以上の約100種が知られる。
      • Gnathia camuripenis Tanaka, 2004 カレサンゴウミクワガタ
      • G. limicola Ota and Tanaka, 2007 ドロホリウミクワガタ - 2007年に沖縄で報告された種[1]
      • G. trimaculata Coetzee, Smit, Grutter, and Davies, 2009 ムツボシウミクワガタ - プラニザ幼生がエイやサメに寄生する
    • Monodgnathia Cohen and Poore, 1994
    • Paragnathia Omer-Cooper and Omer-Cooper, 1916
      • Paragnathia formica Hesse, 1864
    • Tenerognathia Tanaka, 2005 - 雄成体がプラニザ幼生のような形態をしている属
    • Thaumastognathia Monod, 1926 - 全体的にずんぐりとした形態をしている属

  1. ^ a b 2007年には沖縄県の干潟域に生息する新種のウミクワガタが報告されている。沖縄タイムス 2008年2月16日の記事


「ウミクワガタ」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ウミクワガタ」の関連用語

ウミクワガタのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ウミクワガタのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのウミクワガタ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS