アスナプレビル 臨床試験

アスナプレビル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/25 06:42 UTC 版)

臨床試験

アスナプレビルはダクラタスビルとの併用のほか、ペグインターフェロン英語版リバビリンとの3剤併用療法が試験された[5][6][7]

日本では、第I相臨床試験(単回投与、反復投与)のほか、次の第IIa相臨床試験と第III相臨床試験が実施された。

AI447017試験(第IIa相)

インターフェロンを含む治療に不適格、不忍容、無反応のジェノタイプ1のC型慢性肝炎患者43名を対象にアスナプレビル(ASV)+ダクラタスビル(DCV)を24週間投与した。24週後のウイルス学的著効率(SVR24)は76.7%であった[8]:17。副作用発現率は93.0%であった。

AI447031試験(第III相)

インターフェロン(IFN)を含む治療に適格のジェノタイプ1b未治療患者を対象に、ASV+DCV(119名)またはIFN/RBV(リバビリン)+テラプレビル(TVR)(111名)を投与した。SVR24はASV+DCV群で86.6%、IFN/RBV+TVR群で60.4%であり、非劣性が示された[8]:18

また、前治療再燃患者(22名)にASV+DCVを投与した結果のSVR24は90.9%であった。

副作用発現率は58.9%であった。

AI447026試験(第III相)

ジェノタイプ1bのC型慢性肝炎患者222名にASV+DCVを投与した結果、SVR24は84.7%であった[8]:21

副作用発現率は57.7%であった。

関連項目

出典


  1. ^ A Phase 3 Study in Combination With BMS-790052 and BMS-650032 in Japanese Hepatitis C Virus (HCV) Patients”. ClinicalTrials.gov英語版. 2015年5月21日閲覧。
  2. ^ 2種類の経口抗ウイルス剤「ダクルインザ錠60mg」「スンベプラカプセル100mg」:経口薬のみによるC型慢性肝炎/代償性肝硬変の治療が日本人で最も多いジェノタイプ1の全ての患者さんで選択肢となる”. ブリストル・マイヤーズ (2015年3月20日). 2015年5月21日閲覧。
  3. ^ C. Reviriego (2012). “Asunaprevir. HCV serine protein NS3 inhibitor, Treatment of hepatitis C virus”. Drugs of the Future 37 (4): 247–254. doi:10.1358/dof.2012.37.4.1789350. https://journals.prous.com/journals/servlet/xmlxsl/pk_journals.xml_summary_pr?p_JournalId=2&p_RefId=1789350&p_IsPs=N. 
  4. ^ a b スンベプラカプセル100mg 添付文書” (2016年5月). 2016年6月16日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2016年6月30日閲覧。
  5. ^ Lok, A et al. (2012). “Preliminary Study of Two Antiviral Agents for Hepatitis C Genotype 1”. New England Journal of Medicine 366 (3): 216–224. doi:10.1056/NEJMoa1104430. http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1104430. 
  6. ^ Bristol-Myers' Daclatasvir, Asunaprevir Cured 77%: Study”. Bloomberg (2012年4月19日). 2015年5月21日閲覧。
  7. ^ AASLD: Daclatasvir plus Asunaprevir Rapidly Suppresses HCV in Prior Null Responders. Highleyman, L. HIVandHepatitis.com. 8 November 2011.
  8. ^ a b c スンベプラカプセル100mg インタビューフォーム”. ブリストル・マイヤーズ (2015年4月). 2015年5月21日閲覧。


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