unus
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 01:40 UTC 版)
数詞のūnusは古ラテン語(Old Latin)のoinos(「一」)に遡り、同一の語源を持つものには、古アイルランド語(Old Irish) のóen(「一」)、ゴート語(Gothic)のains(「一」)、古代ギリシャ語のοἴνη (oínē)(「さいころの1・エースの目」)、古教会スラブ語(Old Church Slavonic)のinorogŭ(「一角獣」)の前半部がある。これらはインド・ヨーロッパ祖語の*Hoi̯-no-sに行き着く。属格のūnīus, ūnĭus、与格のūnīは代名詞の格変化形(hujus, illiusなど)と同じであり、その他の語形(女性属格のūnaeなども)は第1・第2格変化の形容詞に一致する。主格と対格の語形はロマンス系言語の数詞として受け継がれていった。ロマンス系言語の不定冠詞は、ラテン語の数詞ūnusの格変化形から二次的に獲得された機能である(ラテン語には不定冠詞は存在しなかったため)。不定冠詞の例:古フランス語・オクシタン語のuns, une, un、イタリア語のun, una、スペイン語のuno, una, ポルトガル語のum, uma, ルーマニア語のun, oなど。
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