リーク‐でんりゅう〔‐デンリウ〕【リーク電流】
リーク電流
【英】leak current
リーク電流とは、半導体回路において、本来電流の流れるはずがない場所で、電流が水漏れするように漏洩(リーク)する現象のことである。
リーク電流が発生し、これが増大すると、消費電力が無駄に増すだけでなく発熱量も増して回路が傷みやすくなる。リーク電流の発生の原因としては、主に量子トンネル効果と呼ばれる現象が考えられている。これは、ごく薄い絶縁層の間では電子の通り抜けが確率的に発生しうるという現象のことである。
半導体の集積度向上による技術進展がある程度の高みに達した現在においては、リーク電流を減少させる技術が、半導体技術の進展のために不可避の要素であると見られ、研究が進められている。
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