イコノグラフィー
【英】:ICONOGRAPHY
図像ないしは図像学と訳される。かってはローマ時代の肖像などについて像主を判定する意味のものだったが、20世紀に入ると、造形美術の主題に関する研究全体を包含する意味にまで拡大された。イコノグラフィーは通常、宗教的イコノグラフィーと世俗芸術のイコノグラフィーに分けられるが、前者では18世紀末頃から、キリスト教美術の象徴的、教義的内容を研究するキリスト教図像学がおこり、ディドロンやエミール・マールが広い影響を与えた。世俗芸術のイコノグラフィーの分野では、風俗画の発生、静物画の起源、政治上の風刺の表現といった画家が用いる主題の発展段階が研究されてきたが、現代では、ヴァールブルグ,パノフスキーらによって、様式を重視する美術史に対して、広く美術作品一般の意味を記述する学として提唱されている。イコノグラフィーは、思想とイメージとの関連の分折を行こなうことで、美術作品形成のさまざまな要素を理解する助けとなるものだと言える。
図像学
(iconography から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/18 23:08 UTC 版)
図像学(ずぞうがく)は、絵画・彫刻等の美術表現の表す意味やその由来などについての研究する学問。[1]。
- ^ “『宗教図像学入門 十字架、神殿から仏像、怪獣まで』中村圭志著 感性に訴える神仏の表現”. 産経ニュース (2021年11月21日). 2021年11月21日閲覧。
- 1 図像学とは
- 2 図像学の概要
- 3 イコノロジーとの違い
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