【爆撃機】(ばくげきき)
Bomber.
- 爆弾を搭載し、長距離を飛行して敵の軍事目標を破壊するために作られた、比較的大型の軍用機。
基本的に航空機による攻撃に対して弱いため、作戦中は戦闘機が護衛することが多い。
第二次世界大戦以前には主要な航空攻撃手段であり、その目標は前線の地上兵力から後方の軍需施設・都市まで多岐に渡った。
また冷戦時代の初期には核攻撃力の一部を担い、非常に重要な地位を占めるに至った。
しかし、その後に弾道ミサイルが発達したため核攻撃力としての必要性が薄れ、さらに精密誘導兵器の発達によって通常戦力としても重要でなくなったため、冷戦終結に前後して存在意義を失った。
また、一般的に速度が遅いため、地対空ミサイルの発達した現代では作戦中の生存性に欠けるとして活躍の場が狭くなっており、アメリカ空軍で巡航ミサイルの発射母機として運用している程度である。
- 旧日本海軍において、急降下爆撃が可能な機体の事。
旧日本海軍は急降下爆撃の不可能な機体には航空魚雷を搭載し、攻撃機(一般には「雷撃機」)として設計・製作していたため、事実上、急降下爆撃のできない上記1.の意味の爆撃機は存在しなかった。
関連:戦略爆撃機 艦上爆撃機
爆撃機
(bomber から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/04 14:19 UTC 版)
爆撃機(ばくげきき)は、より多くの爆弾類を搭載し強力な破壊力を持たせた航空機であり、搭載量が小さいものは攻撃機と呼ばれる[1]。
注釈
出典
- ^ a b 青木謙知 2017, p. 13.
- ^ a b c d 青木謙知 2017, p. 14.
- ^ 青木謙知 2017, p. 12.
- ^ 太平洋戦争研究会 2002, p. 179.
- ^ 安全保障用語 重爆撃機
- ^ START Iに基づく重爆撃機の定義
- ^ 防衛庁防衛研修所戦史室 編 1971, p. 57.
- ^ 防衛庁防衛研修所戦史室 編 1971, pp. 59–60.
- ^ 防衛庁防衛研修所戦史室 編 1971, p. 233.
- ^ 防衛庁防衛研修所戦史室 編 1971, p. 373.
- ^ “「爆弾倉を3回空に」米軍のB1爆撃機 コバニでの6か月 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News”. AFP通信 (2015年2月23日). 2023年4月7日閲覧。
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