ワクチン療法
【概要】 1987年以来、これまで30種類のワクチンで60種の臨床第1/2相試験が行われてきた。ワクチンとして使う抗原には、組み換え型ウイルス蛋白、合成ペプチド、組み換え型ウイルスベクター、組み換え型細菌ベクター、不活化ウイルス、弱毒化HIVなどがある。最後の二つは未感染者には試すことができない。ワクチンで期待されている効果は、中和抗体の誘導とHIV特異的な細胞傷害性Tリンパ球(CTL)の誘導である。
【詳しく】 ワクチンの目的は2つある。一つ目はHIV感染者に対し使用して病気進行を防止することである。二つ目はHIV未感染者に対して使い、HIV感染を防ぐことが目的である。この目的の対象者にはHIV感染の危険が高い人、すなわちHIV感染母体から出生した新生児、および性行動が活発な人があげられる。HIVのエンベロープ蛋白ではgp120を使ったらほぼ100%の患者で中和抗体を作ることができたが、CTL誘導は稀であった。VaxGen社のものはサブタイプBで、アメリカとタイで約5000人の臨床第3相試験を行ったが、結果は期待通りではなかった。HVTN 204はVRCが作成したサブタイプA、C、Bのgag、pol、nef、env遺伝子をアデノウイルスのベクターで作成したもの。アメリカ、アフリカ、南アメリカで臨床第2相試験が開始されることが発表された。
【URL】http://www.hvtn.org/
《参照》
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