VFAT
読み方:ブイファット
別名:VFATファイルシステム,ロングファイルネーム,LFN,Long File Name,LFNs,Long File Names
VFATとは、DOSにおけるFATのファイル名が最大11文字(8文字と拡張子3文字)である制約を緩和して、最大255文字までファイル名が使えるようにしたファイルシステムのことである。
VFATは、Windows NT 3.5から導入され、登場当初は「ロングファイルネーム」と言われて注目された。現在では、VFATは、一般的に使われるようになっている。
もともとVFATは、FATファイルシステムを複数のWindowsアプリケーションから安全に同時アクセス可能にするための仮想デバイスドライバのことであるが、ファイルシステムの名称として使用される場合が多い。
VFAT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 02:56 UTC 版)
「File Allocation Table」の記事における「VFAT」の解説
VFAT (Virtual FAT) は「長いファイル名」(Long File Name, LFN) をFAT (12/16/32)で扱えるようにする拡張である。LFNでは、Windows NT 3.5およびWindows 95から実装された機能で、これにより最大255文字(UTF-16 LEで処理されるので1文字2バイト)までのファイル名を付与できる(ただし、Windows 9x系では実装上255バイトまでしか扱えない)。ファイルシステム上はディレクトリエントリの扱いが若干異なる程度で、下位互換性も不十分ながら保たれている。 VFATはFAT互換の8.3形式の短いファイル名の直前のディレクトリエントリにボリュームラベルビットの立ったエントリが存在した場合、それがこのファイルの長いファイル名であると解釈する。そのため、従来のFATしかサポートしないOSからVFATを参照した場合には、短いファイル名のみが見えることとなり、一応のアクセスは可能となる。しかし、ファイルの書き込みを行ったり、MS-DOS時代のディレクトリエントリを最適化するプログラムやツールを使用した場合、長いファイル名が破壊されてしまうため、互換性が不十分であると言われている。 本稿ではVFATをLFNの拡張機能としているが、厳密にいうと、当初VFATとはWindows 3.1からWindows Meと引き継がれてきた仮想デバイスドライバの1つ (VFAT.VXD) を意味した。これは、(プロテクトモードで動作する)Windowsアプリケーション上からMS-DOSファイルをアクセスする時に、(リアルモードで動作する)MS-DOSシステムを呼ばずに済むようにするためのものである。初期のVFATドライバ(Windows 95よりも前)では、LFNをサポートしていない。
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