ニーチェ 【Nietzsche】
Friedrich Wilhelm Nietzsche ドイツの哲学者。初め古典文献学者として出発し、ワグナーやショーペンハウアーの影響を受けつつ、ギリシア文化を範とする芸術的哲学を説いた。のちにヨーロッパ文明やキリスト教への批判を深める。永劫回帰と力への意志の世界においてニヒリズムを克服。キリスト教倫理思想を弱者の奴隷道徳とし、強者の主人道徳を説き、この道徳の人を「超人」と称し、これを生の根源にある権力意志の権化と見た。また伝統的形而上学を幻の背後世界を語るものとして否定し、神の死を告げた。実存主義やポスト構造主義に影響を与えた。著『ツァラトゥストラはかく語りき』他。(一八四四~一九〇〇)→ ツァラトゥストラはかく語りき
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