カルバペネム耐性腸内細菌
別名:カルバペネム耐性菌、Carbapenem-Resistant Enterobacteriaceae
カルバペネム系抗生物質への耐性を持つ細菌。大腸菌、肺炎桿菌などの複数種類の細菌が、カルバペネム耐性腸内細菌になり得る。
カルバペネム系抗生物質は抗菌薬として最も効果の強い抗生物質の一つとして知られる。これに耐性を持つ菌に感染すると、治療が困難になる可能性が高まり、死に至る危険性も高くなる。
国立感染症研究所によれば、カルバペネム耐性腸内細菌が発見された場合の対応方法は確立されておらず、まずは他への感染を予防するための措置を講じることが最重要とされている。
関連サイト:
米国CDCが警告を発したカルバペネム耐性腸内細菌(CRE)に関するQ&A - 国立感染症研究所
薬剤耐性菌研究会
シー‐アール‐イー【CRE】
読み方:しーあーるいー
《Carbapenem-resistant Enterobacteriaceae》⇒カルバペネム耐性腸内細菌
カルバペネム耐性腸内細菌
(Carbapenem-resistant enterobacteriaceae から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/02 23:15 UTC 版)
カルバペネム耐性腸内細菌 (Carbapenem-resistant enterobacteriaceae, CRE) は、カルバペネム系抗生物質やβ-ラクタム系抗生物質を分解する酵素のカルバペネマーゼを産生する[1]腸内細菌科の細菌の総称で、大腸菌や肺炎桿菌など多くの菌が該当する[2]。
- ^ a b c d カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 国立感染症研究所 IASR Vol.35 p.281-282: 2014年12月号
- ^ リポート◎カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)の現実(その1) 密かに広がるナイトメア細菌、ステルス型も確認 日経メディカルオンライン 2016/1/21
- ^ 平井潤, 山岸由佳, 三鴨廣繁、「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌」 『日本内科学会雑誌』 2014年 103巻 11号 p.2657-2665, doi:10.2169/naika.103.2657
- ^ a b c 悪夢の細菌-最強の抗生物質も効かない薬剤耐性の細菌が増加 - WSJ.com、2013年3月7日
- ^ a b 「悪夢の耐性菌」に米当局が警告、最も強い抗生剤も効かず - CNN.co.jp、2013年3月7日
- ^ a b 松本哲哉(東京医科大学微生物学分野) (2015年3月). “特集:カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)”. Becton, Dickinson and Company. 2018年5月31日閲覧。
- ^ a b c 今日の治療指針2018年版
- ^ a b 感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について - 厚生労働省
- 1 カルバペネム耐性腸内細菌とは
- 2 カルバペネム耐性腸内細菌の概要
- 3 関連法規
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