β-ラクタマーゼ
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β-ラクタマーゼ(ベータラクタマーゼ、β-lactamase)とはβ‐ラクタム系抗生物質を加水分解する酵素である。ペニシリン/セファロスポリンアミド-β-ラクタムヒドロラーゼ (penicillin/cepharosporin amido-β-lactam hydrolase)とも呼ばれる。EC3.5.2.6に分類される酵素である。
- ^ β-ラクタム耐性菌とその検出方法、関東化学[リンク切れ]
- ^ Bush, K. et. al. A functional classification scheme for β-lactamases and its correlation with molecular structure, Antimicrob Agents Chemother., 39, 1211-1233, 1995.
- ^ Ambler, R. P., The structure of β-lactameses, Philos Trans R Society Lond (Biol), 289, 321-331, 1980.
- ^ 石井良和、基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ産生大腸菌、クレブシエラ、臨床と微生物、26、121-125, 1999.
- 1 β-ラクタマーゼとは
- 2 β-ラクタマーゼの概要
カルバペネマーゼ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/25 20:37 UTC 版)
「カルバペネム耐性腸内細菌」の記事における「カルバペネマーゼ」の解説
CREが産生するカルバペネマーゼ(β-ラクタム系抗生物質を加水分解する酵素のこと)は、これまで3つのグループが発見されている。 IMP型、VIM型、NDM型など、メタロ-β-ラクタマーゼ (MBL) のグループ 日本も含め世界中で発見 日本国内分離株ではIMP型が多く、メルカプト酢酸ナトリムを用いたディスク法で検出できることが多い 海外分離株ではNDM型が多い KPC (Klebsiella pneumoniae Carbapenemase) 型 主に米国や欧州。1996年に米国でカルバペネムに耐性を示す肺炎桿菌 (Klebsiella pneumoniae) から発見されたβ-ラクタマーゼ (β-Lactamase)。カルバペネムを含むすべてのβラクタム系抗菌薬に耐性を示し、プラスミドを介して他のグラム陰性桿菌に耐性情報が伝播される。 OXA-48型などの新型カルバペネマーゼ 主に欧州 カルバペネマーゼはカルバペネム系抗菌薬、ペニシリン、セフェム系抗菌薬にも耐性を示すため、基本的にβ-ラクタム系抗生物質ほとんど全てに耐性を示す。さらに、β-ラクタム系抗菌薬以外の抗菌薬に対する耐性遺伝子を同時に保有している割合が高く、ニューキノロン系抗菌薬やアミノグリコシド系抗菌薬などにも耐性を示す場合も多い。
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