CDSL
読み方:シーディーエスエル
CDSLとは、電話線を利用して高速デジタル通信を実現するxDSLの技術の一種で、スプリッタが不要であることを特徴とする方式のことである。米国のRockwell社が開発した。
スプリッタはデータ通信と音声通信の信号を分ける役割を持つ装置であり、ADSLなどでは必須であるが、CDSLではスプリッタを設置する必要がない。ADSLより安価でもあるため、比較的容易に導入できるという利点がある。伝送速度は下り方向kで最大1Mbps程度となっている。
CDSLの仕様はおおむねADSLと似ているとされ、日本国内では当初からADSLの導入が進んだために、国内でCDSLが用いられることはほとんどなかったとされる。なお、後に登場したADSLの規格「G.lite」は、CDSLの仕様に類似しているという。
デジタル加入者線
(CDSL から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/01 15:48 UTC 版)
デジタル加入者線(でじたるかにゅうしゃせん、英: Digital Subscriber Line, DSL)とはツイストペアケーブル通信線路で高速デジタルデータ通信を行う技術、もしくは電気通信役務を指す。
注釈
- ^ ISPが、耐用年数を過ぎた既存VDSL装置を置き換える事も可能。
出典
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- ^ “米Rockwell社が高速通信技術「CDSL」を発表”. INTERNET Watch (1997年10月30日). 2012年9月4日閲覧。
- 1 デジタル加入者線とは
- 2 デジタル加入者線の概要
- 3 特徴
- 4 構成機器
CDSL
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 18:52 UTC 版)
CDSL(Consumer Digital Subscriber Line)は1997年10月28日にRockwell Semiconductor Systems社から発表されたxDSL規格。上り最大128kbps、下り最大1Mbpsが簡易DSL。 ADSLと似た特徴を持つが、ADSLよりも安価でスプリッタが必要ないという点が異なる。日本では初期からADSLが採用されたため普及しなかった。後に発表されたADSLのG.lite規格と類似している。
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