AMD64とは? わかりやすく解説

x64

(AMD64 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 07:20 UTC 版)

x64またはx86-64[注釈 1] とは、x86アーキテクチャを64ビットに拡張した命令セットアーキテクチャ


  1. ^ 大学など学術の世界や、オープンソースのプロジェクトなどでは、(互換関係が明白で、特定メーカー名も入っていない名称なので)「x86-64」と呼ぶことを好み、AMD社やAMDと関連が深い会社では「AMD64」と呼ぶことを好み、マイクロソフト社やサン・マイクロシステムズ(後にオラクルに買収された会社)は短く「x64」と呼ぶことを好む[1][2]
  1. ^ 株式会社インプレス (2023年5月22日). “Intel、新「X86-S」アーキテクチャで8086互換を切り捨て”. PC Watch. 2023年6月4日閲覧。
  2. ^ a b 日本AMD、Opteronの発表会を開催”. pc.watch.impress.co.jp. 2023年6月4日閲覧。
  3. ^ 日本AMD、Athlon 64の発表会を開催”. pc.watch.impress.co.jp. 2023年6月4日閲覧。
  4. ^ AMD、X86-64アーキテクチャのプログラミングガイドを公開”. pc.watch.impress.co.jp. 2023年6月4日閲覧。
  5. ^ 後藤弘茂のWeekly海外ニュース”. pc.watch.impress.co.jp. 2023年6月4日閲覧。
  6. ^ a b AMD Corporation (2011年5月). “Volume 2: System Programming” (pdf). AMD64 Architecture Programmer's Manual. AMD Corporation. 2011年10月29日閲覧。
  7. ^ IBM Corporation (2007年9月6日). “IBM WebSphere Application Server 64-bit Performance Demystified”. p. 14. 2010年4月9日閲覧。 “"Figures 5, 6 and 7 also show the 32-bit version of WAS runs applications at full native hardware performance on the POWER and x86-64 platforms. Unlike some 64-bit processor architectures, the POWER and x86-64 hardware does not emulate 32-bit mode. Therefore applications that do not benefit from 64-bit features can run with full performance on the 32-bit version of WebSphere running on the above mentioned 64-bit platforms."”
  8. ^ 詳細についてはWindows NT系を参照のこと。
  9. ^ 旧形式のコードのための浮動小数点サポート (Visual C++)”. MSDNライブラリ. マイクロソフト. 2016年1月16日閲覧。
  10. ^ オレゴン州ウィラメットバレー(Willamette Valley)を流れるYamhill川から来た名前である。
  11. ^ "Craig Barrett confirms 64 bit address extensions for Xeon. And Prescott", from The Inquirer
  12. ^ "A Roundup of 64-Bit Computing", from internetnews.com
  13. ^ オレゴン州を流れるクラッカマス川(Clackamas River)の名前に由来し、ウィラメット川(Willamette River)の支流である。
  14. ^ "Intel® 64 Architecture"
  15. ^ 後藤弘茂のWeekly海外ニュース Intelの64bit拡張技術「Clackamas」がAMD64と互換である謎”. pc.watch.impress.co.jp. 2023年6月4日閲覧。
  16. ^ Intel、64bit拡張はAMD64互換と発表”. pc.watch.impress.co.jp. 2023年6月4日閲覧。
  17. ^ 「BIOS and Kernel Developer’s Guide for AMD NPT Family 0Fh Processors」May 2006版 にRevision F(DDR2対応のSocket AM2版CPU)の変更点として「CPUID Fn[0000_0001]_ECX CMPXCHG16B (bit 13) added.」と記載されている。
  18. ^ 8080のPUSH PSW命令をLAHF / XCHG AL, AH / PUSH AXとエミュレートできる。
  19. ^ VMware Player 5.0 インストール要件
  20. ^ PREFETCHW命令はメモリからデータをキャッシュラインにプリフェッチし、そのデータがあとで書き換えられることを想定してあらかじめキャッシュラインの状態をModified(書き換えあり)にする命令である。データが書き込まれた時点でModifiedに変更するよりも速く動作することが期待できる。
  21. ^ AMDのドキュメント「Cross-Vendor Migration」のPrefetch Instructionsにfamily 15/model 6/stepping 1以降のCPU、すなわちCedarMillコアからこの命令をNOPとして処理するようになったと説明がある。
  22. ^ Microsoft社のCoreinfoツールでこれらの命令のサポート状況を確認できる。
  23. ^ MS公式サイトのWindows 8 のシステム要件ページにあるWindows 8.1節に「64 ビット PC に 64 ビット版 OS をインストールする場合、プロセッサが CMPXCHG16b、PrefetchW、LAHF/SAHF をサポートしている必要があります」と記載されている。
  24. ^ Windows 10 システム要件
  25. ^ JWasm / Feature Requests / #10 MOVD/MOVQ in 64-bit (was: Another MMX code problem)”. 2020年6月9日閲覧。
  26. ^ 43215 – x86-64: Nonstandard instruction "movd %xmm0, %rax"”. 2020年6月9日閲覧。
  27. ^ AMD64 Architecture Programmer's Manual
  28. ^ Schulman, Andrew; Brown, Ralf D.; Maxey, David; Michels, Raymond J.; Kyle, Jim (1994). Undocumented DOS - A programmer's guide to reserved MS-DOS functions and data structures - expanded to include MS-DOS 6, Novell DOS and Windows 3.1 (2 ed.). Addison Wesley. ISBN 0-201-63287-X.
  29. ^ AMD・インテル系アーキテクチャではないが、モトローラMC68000ではアドレス空間が24ビットだったがアドレスレジスタは32ビットだった。そのためアプリケーションなどが上位8ビットを勝手に使用していたケースがあり、のちにMC68020でアドレス空間が32ビット化された際に問題になったことがあった。
  30. ^ しかし実際のところ、OS開発者はそのような事情を知っていてもアプリケーション開発者は知らないのが現実である。5level-paging.txt”. 2020年4月5日閲覧。 “It's known that at least some JIT compilers use higher bits in pointers to encode their information. It collides with valid pointers with 5-level paging and leads to crashes.”
  31. ^ ある場所のメモリを書き込み可能かつ実行可能の状態に置かず、書き込みのみか実行のみかどちらか一方だけに制限すること。
  32. ^ 清水理史の「イニシャルB」 第145回:64bit版Windows「Windows XP Professional x64 Edition」登場”. bb.watch.impress.co.jp. 2023年6月4日閲覧。
  33. ^ Windows Internals FIFTH EDITION p.750, Mark E. Runssinovich, David A. Solomon, Microsoft Press ISBN 978-0-7356-2530-3
  34. ^ 『図解 64ビットがわかる』技術評論社、2006年。ISBN 4774127353。162頁



AMD64(Athlon 64、Opteron、Phenom)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 09:48 UTC 版)

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ」の記事における「AMD64(Athlon 64OpteronPhenom)」の解説

AMDK7コア後継であるK8コアにおいてx86-64(後にAMD64と改称)と呼ばれる命令セット採用し2003年サーバ向けがOpteronとして、デスクトップ向けがAthlon 64として発売された。価格競争の続くコンシューマー向けCPUとは違って収益確保できるサーバ市場向けCPUへの参入AMD悲願であった。 AMD64では既存x86命令セット (IA-32) を拡張しx86命令セット上位互換64ビット命令セット実装した。一方サーバ向けCPUとしてOpteronライバルとなるItanium発表したインテル実装していた64ビット命令セットであるIA-64は、従来主流であったx86命令セットとの互換性無かったため、特にサーバ市場においてはIA-64よりも比較安価にそしてx86からの連続的な移行を可能とするAMD64命令セット支持されAMDサーバー市場大きな成功収めたサーバー市場大きな影響力を持つマイクロソフトインテルにAMD64と互換のある命令セット採用要請、これを受けてインテルもAMD64と互換のある命令セットIntel 64実装したプロセッサ発売せざるを得なくなり、後にマイクロソフトはAMD64に対応するWindowsx64 Editionとして発売した。こうして32ビットCPU時代インテルの提唱したIA-32市場主流であったものが、64ビットCPUではAMDの提唱したAMD64が市場主流となった2005年4月AMD初のデュアルコアCPUであるOpteron Dual-Core発表数ヶ月後にはデスクトップ向けのデュアルコアCPUであるAthlon 64 X2シリーズ発表した2008年にはデュアルコアSempronSempron 2000 として発売しAMDマルチコア時代への移行果たしたAthlon 64 X2シリーズ64ビットCPUが当たり前となった2007年4月にはAthlon X2改称された。 2007年9月AMDK8次期コアとしてK10発表し、その最初の製品としてクアッドコア第三世代Opteronリリースほどなくデスクトップ向けとしてもAMD Phenomの名称で発売された。同時にPhenomAMDメインストリームCPUとなり、Athlonバリュー低価格帯)へと移行された。1つCPUデュアルコアが2ダイ収められIntel Core 2 QuadKentsfield)に対しPhenom4つコアを1ダイ収めた真のクアッドコア」と称していたが、初代Phenomは65nmプロセス製造されていたため、45nmプロセス採用したインテル製品には及ばなかった。2009年1月には45nmプロセス移行したPhenom IIリリースするも、性能価格的にはCore 2 Quad最上位製品互角になり、Core i7 920とも勝負できる製品となる。後にリリースされPhenom II X6では6コア拡張され、Lynnfieldに匹敵する性能発揮するも、Core i7 Extremeには及ばなかった。

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AMD64

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 13:40 UTC 版)

x64」の記事における「AMD64」の解説

AMD64は、AMDOpteronAthlon 64Turion 64など最初に実装されたK8マイクロアーキテクチャその後製品実装されている。

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