AHCCと感染症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 10:17 UTC 版)
AHCCは自然免疫、獲得免疫の両方に影響し、真菌類、細菌類のみならずウイルス感染に対しても有効であることが報告されている。 帝京大学医真菌研究センター教授の安部茂らは、Cyclophosphamide(CY)投与による好中球減少マウスモデルにおけるCandida albicans、緑膿菌およびメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染に対する予防投与効果を報告している。in vitroにおいてAHCCそのものには、C. albicansに対する抗菌活性が認められないことから、この効果はAHCCの宿主を介した作用、つまり宿主の感染抵抗性の増強作用によるものと考えられる。 また、ニューヨーク州立ビンガムトン大学Hernan AvilesらはKlebsiella pneumoniae感染に対する防御効果を報告しており、17)外傷、感染あるいは飢餓による免疫低下やその他の生体への悪影響を改善する可能性があることを示唆している。さらに、ドレクセル大学において動物を用いたインフルエンザウイルスに対する感染実験では、NK活性の上昇が認められており、近年、鳥インフルエンザ や西ナイルウイルスの予防 にも効果的であることが報告されている。
※この「AHCCと感染症」の解説は、「AHCC」の解説の一部です。
「AHCCと感染症」を含む「AHCC」の記事については、「AHCC」の概要を参照ください。
- AHCCと感染症のページへのリンク