マウスモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 15:47 UTC 版)
「p300/CBPコアクチベーターファミリー」の記事における「マウスモデル」の解説
CBPとp300は正常な胚発生に重要であり、CBPとp300タンパク質のいずれかを完全に欠失したマウスは初期胚発生の段階で死ぬ。さらに、CBPとp300の双方の遺伝子の機能的コピーを1つずつ欠く(すなわち、CBPとp300の双方がヘテロ接合型である)マウスは、CBPとp300の双方が正常量の半分となり、同様に胚発生の初期段階で死ぬ。このことは、胚発生にはCBPとp300タンパク質の総量が重要であることを示唆している。一部の細胞種では個体レベルよりもCBPまたはp300の喪失に対する耐性が高いことがデータから示唆されている。CBPとp300タンパク質のいずれかを欠くマウスのB細胞やT細胞はほぼ正常であるが、CBPとp300タンパク質の双方を欠くB細胞やT細胞はin vivoでは発生しない。これらのデータを総合すると、個々の細胞種が発生や生存のために必要とするCBPやp300の量は異なり、個体レベルよりもCBPやp300の喪失に対して高い耐性を示す細胞種もあるが、多くの細胞種では発生のために少なくともいくらかのp300やCBPを必要としているようである。
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