1990年代とISO標準規格とは? わかりやすく解説

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1990年代とISO標準規格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 02:49 UTC 版)

Prolog」の記事における「1990年代とISO標準規格」の解説

1990年代に入ると制約論理プログラミング注目され処理系多数誕生した。これは Prolog から見ると引数論理変数間の関係(制約)を記述可能に拡張したのである制約論理型言語は、変数評価遅延実行などを持ち込むことが必要となるが、連立方程式はじめとする多く課題Prolog より記述柔軟になるProlog の組込述語には引数変数で渡るとエラーとなるものが多くこのため Prolog プログラマ変数具体化されるように副目標記述順序に気を配る必要がある結果としてプログラミング逐次性が生じる。制約論理プログラミングにおいては、後に変数具体化されたときに検査されるための変数の間の制約記述するだけで、この逐次性の拘束解決して通過することができる。実はこの制約Prologから見ても自然な拡張であり、むしろ Prolog単一化制約論理プログラミング制約「=」のみに限定したものだと解釈することができる。しかし、簡素逐次的性格強く持つ Prolog処理系慣れた利用者が、制約論理プログラミング述語中に更に変数制約宣言追加しなくてはならない負担を、受け入れているとは言い難い制約論理プログラム処理系が Prolog のそれに置き換わる気配は、2013年11月現在においてもないISO標準化作業1987年頃から作業委員会(WG17)が作られ日本委員情報処理学会から15名ほどがこれに加わった1995年 ISO標準規格ISO/IEC 13211-1 Prolog-Part 1: General Coreとして制定された。さらに、2000年にはISO/IEC 13211-2 Prolog-Part 2: Moduleとしてモジュール仕様追加して規格化された。モジュール仕様について日本委員から、ICOTによって作成されESP(Extended Self-contained Prolog)を以てその標準とする案が出されていたが、これは否決された。 ISO標準規格エジンバラ仕様 DEC-10Prolog を基調に既に一家をなしていた Quintus Prolog など有力ベンダ主としてヨーロッパ学者主体にこれに日本など委員参加して作成された。この規格は現在 Prolog 処理系製作者指針与え大きな逸脱心理的に妨げ役割果たしているが、組込述語個々仕様ではベンダ意向強く反映されたものの、全体として最初に述べた論理学立場尊重して保守的極めて小さな仕様となっている。そのため多くProlog 処理系はこの規格述語搭載しつつ、独自の拡張部分を修正した削除することに消極的である。結果として個々処理系互換性乏しさ残り、それは Prolog弱点として認識されている。 JIS規格も一旦は2001年JIS X 3013:2001が、"標題 プログラム言語Prolog第1部基本部"が要約JISとして発行されたが、2012年1月何ら実効を見ること無く、「周知としての目的終了した」として廃止された。

※この「1990年代とISO標準規格」の解説は、「Prolog」の解説の一部です。
「1990年代とISO標準規格」を含む「Prolog」の記事については、「Prolog」の概要を参照ください。

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