19世紀フランス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 03:16 UTC 版)
歴史家のユージン・ウェーバーは、著書Peasants into Frenchmen: the Modernization of Rural France, 1880–1914 (1976年)においてフランス農村の近代化の過程を追い、農村は歴史的に逆行して、19世紀後半から20世紀にかけてのフランス国民形成の流れに取り残されてしまったと述べている。彼は鉄道、共和主義教育、普遍的な徴兵制度の役割の重要性を強調している。彼の研究は、学校や軍隊の記録、移民のパターン、経済の動向などを基にしている。1900年ごろまでは各地域におけるフランス国家意識が弱かったとウェーバーは主張し、その上で第三共和政が果たした農村での国家意識形成を論じているのである。この本は大きな反響を呼び賞賛されたが、一部には、農村でのフランス人の国家意識は1870年までにはすでに存在していたと考えている者もいる。
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