p‐ベンゾキノン
1,4-ベンゾキノン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/22 23:02 UTC 版)
「ベンゾキノン」の記事における「1,4-ベンゾキノン」の解説
純粋な1,4-ベンゾキノンは塩素に似た特徴的な刺激臭のする黄色結晶を形成する。純粋でないものは、1,4-ベンゾキノンとヒドロキノンの1:1の混合物であるキンヒドロンが不純物として含まれるため、しばし暗色を呈する。この6員環化合物は、1,4-ヒドロキノンの酸化誘導体として得られる。1,4-ベンゾキノンの分子は多数の性質を有している。ケトンの性質としてオキシムを形成し、酸化剤の性質として(酸化剤として反応した際に自身は還元されるため)ジヒドロキシ誘導体(1,4-ヒドロキノン)を形成し、アルケンの性質として付加反応を経てα,β-不飽和ケトンを形成する。1,4-ベンゾキノンは強い鉱酸およびアルカリの両方に対して敏感であり、化合物の縮合と分解の原因となる。
※この「1,4-ベンゾキノン」の解説は、「ベンゾキノン」の解説の一部です。
「1,4-ベンゾキノン」を含む「ベンゾキノン」の記事については、「ベンゾキノン」の概要を参照ください。
14ベンゾキノンと同じ種類の言葉
- 14ベンゾキノンのページへのリンク