1あらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 00:26 UTC 版)
「タイタス・クロウの事件簿」の記事における「1あらすじ」の解説
墓荒らしの男は、魔術師カフナスの依頼で、サハラ砂漠の<サヌシ教団>の霊廟に忍び込む。魔術師の依頼は「財宝は全てくれてやる。霊液だけをわしのもとに持ってきてほしい」。だが財宝などなく、落胆して小瓶一つだけを持ち帰って来た彼は、カフナスに文句を述べる。魔術師はこの霊液の価値を主張するも、男にはカフナスの説明はたわごととしか思えない。さらに報酬で揉め、結局は「今全額払わないなら、霊液も一部しか渡さん」と言い、一旦去る。翌朝約束通りにカフナス邸に舞い戻ってみると、カフナスは霊液を用いた実験に失敗して、皮一枚を残して液化して死んでいた。男はすぐさま逃げ出すも、教団の人外が追跡してくる。 1916年12月。夜の霧の中、逃げる男と、追いかける人影があった。逃亡者は、地球を半周した末に、故郷ロンドンで追い詰められようとしていた。彼は、30年以上前、文無しの浮浪児だった頃の隠れ家を目指して足取りを進める。五角形の部屋にたどり着き、彼は幼い頃に自分が隠れ家にしていた建物の正体をようやく知る。逃亡者はいまなお霊液を持ち続けることの意味を疑問視し、瓶の中身を石鉢の中にそそいで捨てる判断をして、空の瓶に蓋をするも、終に追いつかれて殺される。ようやく怨敵を始末した追跡者であったが、目当ての物を探すも見つからない。そのとき夜が明け始め、容器の外に出た霊液のパワーが夜明けの日光によって増幅され、不死者を浄化し滅ぼす。 午前十時。五角形の部屋で、赤ん坊の洗礼式が行われた。
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