TK-80とは? わかりやすく解説

TK-80

TK-80
CPU μPD8080A(i8080コンパチブル)
メモリ 512Byte
その他 16進キーボード7セグメントLED表示
価格 88,500円
時代背景
ロッキード事件発覚第34回総選挙自民敗北毛沢東死去82才。
■製品背景
マイクロプロセッサ需要拡大を図るため、トレーニングキットというコンピュータ学習用製品として開発販売したところ、低価格コンピュータ10万円を切る低価格発売されたため、マイコンブームを巻き起こした米国ALTAIR-8800発売され2年後の事。また2年後にはフルキーボードBASICインタープリタ含んだ機能拡張システムTK-80BS発売された。
■コメント
トレーニングキット(半製品)として発売したため、本来はターゲットとして考えていなかった個人ユーザ中に配線がうまくできずに動作しなかったり、使い方わからないユーザ現れたため、サポートのため秋葉原にBit-INN東京開設また、日本初マイコン専門誌I/O」も創刊され日本におけるマイコンブームの幕開けとなる。

TK-80

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/31 05:36 UTC 版)

TK-80 (Training Kit μCOM80) とは、日本電気 (NEC) の半導体部門[注 2]1976年8月3日[1][2]に発売した、マイクロコンピューター(マイコン)システム開発のための「トレーニングキット」である。


注釈

  1. ^ 7万台を売ったとする文献もある[4]
  2. ^ 半導体部門は2002年の分社化を経て2010年よりルネサス エレクトロニクスとして存続。
  3. ^ 1976年9月に電子デバイス販売事業部へ改称。
  4. ^ その他、命令の実行サイクル数がインテル製とは異なるなどの違いもあった
  5. ^ 部品を仕入れる担当者の立場では、NEC製が入手できない場合にインテル製を含む他社品で代替できないのも問題であった。これはμPD753があまり売れなかったのと同様の理由である
  6. ^ μPD8080AFのあとのCはプラスチックパッケージを示すサフィックスである。μPD8080AおよびAFのあとにDがあるバージョンもあり、Dは同様にセラミックパッケージを示す。他のICの末尾の文字も同様である
  7. ^ 例えば月刊I/O1977年12月号では、アドテックのメモリボード(ADB-001)、ディスプレイユニット(TVD-02)、キーボード(KB-02)を接続して東大版2K BASICを動かす方法が紹介されていた。

出典

  1. ^ a b c d 太田行生『パソコン誕生』日本電気文化センター、1983年、22頁。ISBN 4930916119 
  2. ^ a b 佐々木 2013, p. 8.
  3. ^ a b 日本電気社史編纂室『日本電気株式会社百年史』日本電気、2001年12月25日、649-661頁。 
  4. ^ 上前淳一郎『読むクスリ』文藝春秋文春文庫)、1987年、14頁。ISBN 4-16-724807-7
  5. ^ a b c 関口, 和一『パソコン革命の旗手たち』日本経済新聞社、2000年、35-39頁。ISBN 4-532-16331-5 
  6. ^ a b 田中, 繁廣「ドキュメント・NECのPC戦略―市場制覇への道を切り拓いた戦士達 その決断と挑戦の歴史」『100万人の謎を解く ザ・PCの系譜』コンピュータ・ニュース社、1988年2月17日、76–89頁。ISBN 4-8061-0316-0 
  7. ^ 塩田紳二「国産銘機列伝:開発者インタビュー「オープンの発想はPDP-8から学んだ―TK-80開発者、後藤氏に聞く」」『ASCII』第22巻第5号、アスキー、1998年、314頁、ISSN 0386-5428 
  8. ^ 加藤明、「PC-8001の開発」 『電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン』 2010年 2010巻 15号 p.15_58-15_65, doi:10.1587/bplus.2010.15_5 電子情報通信学会
  9. ^ 「TK-80BS」『ASCII』第2巻第1号、アスキー出版、1978年、ISSN 0386-5428 
  10. ^ 田中, 繁廣「NECのハード開発戦略―ユーザーをとらえた「互換性と継承性の追求」優先の製品開発」『100万人の謎を解く ザ・PCの系譜』コンピュータ・ニュース社、1988年2月17日、94–105頁。ISBN 4-8061-0316-0 
  11. ^ 塩田, 紳二「国産銘機列伝:History「マイコンと呼ばれていた頃」」『ASCII』第22巻第5号、アスキー、1998年、312-313頁、ISSN 0386-5428 
  12. ^ 『μCOMシリーズ 総合ユーザーズガイド 1978 SPRING編』日本電気株式会社、1978年3月3日。IEM-517N。 
  13. ^ 『μCOM-80トレーニング・キット TK-80E/80ユーザーズ・マニアル』
  14. ^ メモリボード TK-M20K”. NEC Personal Computers, Ltd.. 2012年11月2日閲覧。
  15. ^ a b 太田行生『パソコン誕生』日本電気文化センター、1983年、29頁。ISBN 4930916119 
  16. ^ COMPO BS/80”. NEC Personal Computers, Ltd.. 2012年11月2日閲覧。
  17. ^ 日本電気社史編纂室『日本電気株式会社百年史』日本電気、2001年12月25日、653頁。 
  18. ^ トレーニングマイクロコンピュータ TK-85”. NEC Personal Computers, Ltd.. 2012年11月2日閲覧。
  19. ^ μCOMベーシックステーション TK-80BS”. NEC Personal Computers, Ltd.. 2012年11月2日閲覧。
  20. ^ 竹下 洋、ワンタッチLEVEL-I ↔ LEVEL-II 切り替えシステム『ラジオの製作別冊 マイコンプログラム全集1』p.12、電波新聞社、1979年
  21. ^ 電ファミニコゲーマー編集部 (2016年3月22日). “信長から乙女ゲームまで… シブサワ・コウとその妻が語るコーエー立志伝 「世界初ばかりだとユーザーに怒られた(笑)」”. 電ファミニコゲーマー – ゲームの面白い記事読んでみない?. 2024年5月31日閲覧。





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「TK-80」の関連用語

TK-80のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



TK-80のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
NECパソコン総合情報サイト121ware.comNECパソコン総合情報サイト121ware.com
Copyright© NEC Corporation, NEC Personal Products,Ltd.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのTK-80 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS