電算写植
電算写植
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/01 03:54 UTC 版)
「Computer Typesetting System」の記事における「電算写植」の解説
日本では電算写植(電算植字)システムとして1970年代に実用化された。写植は、鉛を溶かして作った活字を使うホットタイプに対する意味として、コールドタイプと呼ばれることから、電算写植は「Cold Type System」の略としてCTSともいわれる。この意味の「CTS」という言葉は、特に新聞社や印刷会社などで素材の集配信から組版、出力まで使用する比較的大規模な組版システムのことを指す場合が多い。例えば、朝日新聞社が1970年代初めに運用開始した電算写植システムNELSONは、漢字キーボードによる原稿パンチとスキャナによる写真・カット入力装置、ディスプレイと漢字プリンタを組み合わせた校閲・前組・大組などの編集装置、記事・写真・カットなど組み合わせた完全な新聞紙面をネガフィルムに出力する全ページ写植機などから構成された。 初期の電算写植システムは、入力・編集・出力をそれぞれ専用の機器を使って行うバッチ方式であった。こうしたバッチ方式ではまとまったページ数を一括して処理するとともに工程ごとに作業担当者を置くのでシステムが大掛かりなものであった。コンピュータの処理能力の向上に伴いCTSも対話方式/WYSIWYG方式に移行した。対話方式/WYSIWYG方式は小規模のシステムになるので印刷業界に広く受けいれられた。
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