阪急2200系電車
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阪急2200系電車(はんきゅう2200けいでんしゃ)は、阪急電鉄が1975年に導入した通勤形電車である。電機子チョッパ制御の実用試験車として導入され、1985年にはVVVFインバータ制御の試験車が追加製造された。
注釈
- ^ 標識灯周りの装飾は後に8000系で実現している。
- ^ VVVFインバータ制御ほどではないが、電機子チョッパ制御では実効出力をある程度柔軟に設定できるため控えめな公称値となっている。また、回生ブレーキ時の発生電圧を低く抑えるという目的もある。
- ^ これ以降、阪急電鉄の新製車は全て電子警笛が標準装備されるようになった。後に本系列以前に製造されたツーハンドル車の一部にも追加装備されたほか、直通先の山陽電気鉄道でも5000系以降の新製車で標準装備されている。
- ^ このほか、京成電鉄(AE形)や東京都交通局(10-000形)で現車体験を実施(運転協会誌1975年11月号)。
- ^ 6014Fに元々組み込まれていた6614は2002年に休車となった6600(2011年に廃車)の代わりに6000F8両編成に組み込まれた。
- ^ 7030はTc扱いで、神戸側のパンタグラフを降下した状態で使用。
- ^ 逆に、近隣の阪神電気鉄道では距離の割に駅が多く駅間距離が短いという路線環境から、各駅停車であれば制御器に高いコストをかけても運用時の省エネ効果の方が高いという結論が得られており、実際に電機子チョッパ制御がジェットカーに採用されている。なお、阪神でも停車駅の少ない列車に使用する赤胴車には界磁チョッパ制御が採用されたが、過去には赤胴車にも電機子チョッパ制御を改造により採用したことがある(省エネのためではなく、主回路の無接点化による保守の簡略化を狙ったもの)。
出典
- ^ a b 篠原丞「阪急電鉄 現有車両プロフィール2010」『鉄道ピクトリアル』2010年8月臨時増刊号、電気車研究会。253頁。
- ^ a b c d e f g h 山口益生『阪急電車』193頁。
- ^ a b c d e 山口益生『阪急電車』195頁。
- ^ a b c 阪急,もと2200系先頭車が7090・7190に改番されるrailf.jp
- ^ a b c 【阪急】7000系7005F + 7090F出場試運転
- ^ a b c 『私鉄の車両5 阪急電鉄』61頁。
- ^ a b c d e f g 山口益生『阪急電車』192頁。
- ^ レイルロード『阪急2200』9頁。
- ^ レイルロード『阪急2200』63~67頁。
- ^ レイルロード『阪急2200』63、68頁。
- ^ 『私鉄の車両5 阪急電鉄』60頁。
- ^ レイルロード『阪急2200』63、70頁。
- ^ a b 日本鉄道運転協会『運転協会誌』1975年11月号座談会「ワンハンドルを使って」pp.20 - 24。
- ^ a b 山口益生『阪急電車』194頁。
- ^ 『鉄道ファン』交友社、平成5年3月1日、115-117頁。
- ^ 「大手私鉄車両ファイル 車両データバンク」『鉄道ファン』2018年8月号付録、交友社。
- ^ レイルロード『阪急2200』15、70頁。
- ^ レイルロード『阪急2200』22,71頁。
- ^ ワンハンドル運転台車両導入40周年記念列車 レールファン阪急 2016年5月23日閲覧
- ^ 阪急6000系6012Fが4両編成化される
- ^ 阪急6000系6014編成が伊丹線で営業運転を開始 鉄道ニュース(railf.jp)、2023年4月13日
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