闘病、崩御
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「ミハイ1世 (ルーマニア王)」の記事における「闘病、崩御」の解説
2016年3月2日、慢性白血病および転移性類表皮癌の治療のために公的活動から引退することを発表した。この発表はルーマニア国内に大きな衝撃を与え、クラウス・ヨハニス大統領やダチアン・チョロシュ首相は相次いで「陛下」の病状を憂慮し、健康の回復を願うとの趣旨のコメントを発表した。また、同じルーマニア人の国家モルドバのニコラエ・ティモフティ大統領も同様の声明を発表した。 2017年11月6日、ルーマニア王室は療養中のミハイ1世の容態が著しく悪化したと発表した。11月8日、ルーマニア王室はミハイ1世が聖傅機密を受けたことを発表し、担当医はミハイ1世の余命が「数時間から数日間」の深刻な状況にあるとの見解を明らかにしたが、11月11日には「健康状態が改善した」との国営放送ルーマニア・テレビからの報道があった。それからひと月近く命を保って、12月5日、療養先のスイスのオボンヌ(英語版)にある自宅で96歳で崩御した。ヨーロッパで最後に生き残った第二次世界大戦の戦時指導者の一人だった。 12月11日、ルーマニア議会においてミハイ1世の追悼式典が催され、最後にルーマニア王国国歌「国王万歳(ルーマニア語版)」が流された。共和国議会で王国時代の国歌が流されるのは史上初だった。 12月16日、国立美術館となっているブカレストの旧王宮前で国民葬が営まれ、王家の墓がある教会へ向かう棺の車列を5万人以上が見送った。 葬儀参列者(一部)備考クラウス・ヨハニス ルーマニア大統領 フアン・カルロス1世同妃ソフィア 前スペイン国王夫妻ソフィア王妃はミハイ1世の従妹 カール16世グスタフ同妃シルヴィア スウェーデン国王夫妻 チャールズ イギリス王太子(プリンス・オブ・ウェールズ) アンリ ルクセンブルク大公 ムナー・アル=フセイン(英語版) ヨルダン王太后(国王アブドゥッラー2世母) アストリッド・ド・ベルジック同夫ローレンツ ベルギー王女夫妻(オーストリア=エステ大公夫妻) アンナ=マリア 元ギリシャ国王コンスタンティノス2世妃コンスタンティノス2世はミハイ1世の従弟(スペイン王妃ソフィアの弟) ゲオルク・フリードリヒ・フォン・プロイセン 旧ドイツ帝室(ホーエンツォレルン家)当主 カール・ハプスブルク=ロートリンゲン 旧オーストリア帝室(ハプスブルク=ロートリンゲン家)当主 ゲオルク・ハプスブルク=ロートリンゲン 上記カールの弟 ドミニク・ハプスブルク=ロートリンゲン(英語版) ミハイ1世のいとこ(ルーマニア王女イレアナの2男) マリア・マグダレーナ・ハプスブルク=ロートリンゲン ミハイ1世のいとこ(ルーマニア王女イレアナの3女) ドゥアルテ・ピオ・デ・ブラガンサ 旧ポルトガル王室(ブラガンサ家)当主 マリヤ・ウラジーミロヴナ・ロマノヴァ 旧ロシア帝室(ロマノフ家)当主 アレクサンダル2世カラジョルジェヴィチ同妃カタリナ 旧セルビア・ユーゴスラビア王室(カラジョルジェヴィチ家)当主夫妻 レカ・ゾグ 旧アルバニア王室(ゾグ家(英語版))当主 エマヌエーレ・フィリベルト・ディ・サヴォイア 旧イタリア王室(サヴォイア家)推定相続人 シャンタル 旧フランス王室(オルレアン家)成員(パリ伯アンリ6女)
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