近縁種と種間交配
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 14:57 UTC 版)
ヒナチドリと種間交配が可能で、交雑種は人工交配によって初めて作出した故・鈴木吉五郎翁にちなんでスズチドリと呼ばれる。(アワチドリの学名も彼に由来する)この交雑種は自然界でも見つかっているが、基本的には不稔で一代限りとなる。ただしウチョウランなどに戻し交配した場合は稀に後代ができることがある。片親がクロカミランの場合はヒロチドリと呼ぶが、現在はスズチドリと区別されていないようである。 別属であるヒナランは遺伝的に遠縁のようで、交配しても通常は種子ができない。しかし交配後、早期に無菌播種(結果的に胚珠培養となった?)によって交雑苗を育成し、開花させた例が複数ある。なお、ヒナランは自家結実するため、交配には花粉親としてのみ使用できる。 近年イワチドリ、台湾産のアネチドリとの交配成功例が育種業者のブログで報告されているが、正式な報文は作成されておらず交配名も未登録である。
※この「近縁種と種間交配」の解説は、「ウチョウラン」の解説の一部です。
「近縁種と種間交配」を含む「ウチョウラン」の記事については、「ウチョウラン」の概要を参照ください。
- 近縁種と種間交配のページへのリンク